人民網日本語版 2024年10月2日(水) 20時30分
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中国の製造企業が600万社を突破した。写真は缶詰工場。
全国組織機構統一社会信用コードデータサービスセンターがこのほど発表したデータによると、今年8月末現在、中国の製造企業の総数は初めて600万社を超えて603万社に達し、前年末比5.53%増加したという。
製造企業の増加に見られる三つの積極的な傾向が注目される。
600万社を超える製造企業のうち、戦略的新興企業は前年末比6.35%増の51万5300社に達し、割合は前年末の8.48%から8.55%に上昇した。ここから、中国の製造業はトランスフォーメーション・高度化の傾向が明らかであることが分かる。
新興産業が発展・拡大を続け、対外貿易輸出の新三種の神器(電気自動車、リチウム電池、太陽電池)の輸出額が1兆元(約20兆円)を超え、太陽光発電ユニットの生産量は16年連続世界一で、産業競争の新たな原動力の形成が加速している。未来産業の展開・建設が加速し、量子通信は世界をリードし、大規模AI(人工知能)モデルが次々に登場し、将来の発展における優位性をより迅速に獲得している。より整った現代化産業システムが、新型工業化の安定的推進を後押しし、新たな質の生産力が加速度的に発展した。
「ハイレベル」へと成長したのはリーディングカンパニーだけではなく、数多くの中小企業も成長を遂げた。6月末現在、中国では「専精特新(専門化・精密化・特徴化・新規性)」を特徴とした中小企業が14万社以上育成され、そのうち小巨人企業(高い成長性または大きい発展のポテンシャルを持つテクノロジーイノベーション中小企業)は1万2000社に達した。数多くのイノベーション能力、専門化レベル、成長性の高い中小企業が製造業の発展・拡大の「ポテンシャルを持つ株」、新勢力になった。
少し前に発表された中国企業トップ500社では、製造企業が半数を超える264社に達した。2012年から23年までの間に、中国の一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)は34万4000社から48万2000社へと大幅に増加した。
中国が2010年に世界一の製造業大国になると、中国の製造業は発展し続けて新たなステージに突入した。2012-23年で製造業の付加価値額は16兆9800億元から39兆9000億元に増加し、全体として世界に占める割合が30%を超え、14年連続で世界一となった。
先進的製造業クラスターを育成し、それを発展させ、産業の基礎のリエンジニアリングプロセスを安定的に推進し、情報インフラを適宜前倒しして計画実施し、製造業イノベーションセンターの配置建設を加速させるといった一連の政策・措置が、製造業強国の建設を力強く推進した。
中国の製造業のバランスは地域分布に現れている。今年1-8月、中部地域で新たに増加した製造企業は前年末比6.55%増の6万9700社に上り、他の地域よりも成長幅が大きかった。西部地域は同5.23%増の3万7600社で、東北地域は同3.87%増の9900社だった。地域分布から見て、中国の製造業はよりバランスの取れた方向へ向かっていることが分かる。
バランスは産業展開によりはっきり現れている。600万社を超える製造企業は規模もタイプもさまざまで、あらゆる産業に分布し、産業チェーンの川上から川下へと広がっている。中国工業の「完全な体系」、「数多い製品の品目・種類」、「巨大な規模」という独自の競争上の優位性を形成している。データを見ると、昨年の中国の工業付加価値額が国内総生産(GDP)に占める割合は31.7%に達し、220種類以上の工業製品の生産量が世界一だった。このことは中国経済が世界の新たなテクノロジー革命と産業変革の中で先にチャンスをつかまえ、主導権を握るための確かな基礎となっている。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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