Record China 2024年10月5日(土) 13時0分
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中国・貴州省で農民が自作した建造物が「まるで『ハウルの動く城』だ」と話題になっている。
中国・貴州省で農家を営む男性が自作した建造物が「まるで『ハウルの動く城』だ」と話題になっている。
建てたのは42歳の陳天明(チェン・ティエンミン)さん。陳さんは先祖から受け継いだ瓦屋根の平屋の自宅を基礎にし、ネット上で学んだ知識を使って「城」を建てた。材料は廃品などを拾ってきて活用した。着手してから完成まで6年、かかった費用は10万元(約200万円)以上だという。
「城」の高さはおよそ23メートルで、9階建て。内部には寝室、書斎、バスルーム、キッチン、バルコニーなどがある。軽い素材で作られ、外から見ても分かるほど歪んでいるため、モンゴルの建築様式を参考に周囲にたくさんのロープを張って固定している。
陳さんの自宅は地元当局の計画で立ち退きを求められており、周囲にあった家々はみな解体され、残っているのは陳さんの家だけ。そのため、荒れ地にポツンと一軒だけ高い「城」が建っているのが余計に目を引く。当局からは違法建築としても解体を求められているが、陳さんは応じるつもりはないという。
この「城」は中国版「ハウルの動く城」だとSNSで人気を集め、多くの観光客が見物に訪れるようになった。「アニメを見て作ろうと思ったのですか?」と聞かれた陳さんは、「違います。建て始めた当時は抖音(ドウイン。中国版TikTok)はやっていなかった。ここ2年くらいでネットで騒がれるようになり、それでようやく知ったんです」と語った。
また、「以前から城のような物をつくりたいという思いは頭にあったのですか?」と聞かれると、「初めはこんなに高くするつもりはなくて、2018年のころには3階まででした。それから暇ができた時に急にもっと高くしようと思い、何度も付け足していってこうなりました。紙に描いたりはせず、材料があればそのまま行動に移しました」と笑った。
一方、陳さんの母親は「止めようとしたけど止められなかったので、好きなようにさせています」とし、「きちんとした建築工事計画もないまま(息子が)自分で建てたものなので、大勢の人が来ると崩落したりするのではないかと心配しています」と話したという。(翻訳・編集/北田)
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