人民網日本語版 2024年10月9日(水) 6時30分
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世界初の移動式熱注入プラットフォーム「熱採1号」がこのほど、山東省威海市でドックを離れ、進水した。
世界初の移動式熱注入プラットフォーム「熱採1号」がこのほど、山東省威海市でドックを離れ、進水した。同プラットフォームの進水は、中国の海上重油熱攻法における重要技術の重要なブレイクスルーを示している。また、海上重油資源の大規模かつ効率的な採掘の新たな道を切り開き、国のエネルギー安全保障に対しても重要な意義を持つ。科技日報が伝えた。
重油は比較的粘度が高く、流動性が悪い原油のことだ。一般的な原油の「低温採掘」という開発モデルと異なり、重油は一般的に熱攻法を採用する。「熱採1号」の中核能力は、高温・高圧の蒸気を油層に注入し、重油の動粘度を下げ、サラサラした採掘しやすい油にすることだ。
「熱採1号」にとって「他を圧倒する強力な武器」となっているのは、プラットフォームの2層甲板に搭載された3セットの巨大蒸気ボイラーシステムだ。同熱注入システムは同時に6つの油井に温度300度以上の高温蒸気を高速で注入することができ、従来の石油採掘プラットフォームが分散稼働し、熱注入設備の設置に多くの時間を費やし、2つの油井に固定的に熱注入することしかできなかったという状況を変え、重油熱攻法の作業効率を大幅に高めている。
また、「熱採1号」の高度70メートル以上に及ぶ4本の杭脚は、プラットフォームが海域で移動作業を実現するための重要装置だ。「熱採1号」は海上石油採掘プラットフォームの重油熱注入を完了後、この4本の杭脚による自己昇降式構造によりロックを解除するとともに、タグボートによりその他の作業エリアに移動し、再び「根を下ろし」作業を開始する。これにより、渤海海域での熱注入の共有と、重油熱攻法の大規模化を現実にすることができる。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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2024/10/8
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