中国・江西省南昌市の幼稚園の2階から転落し負傷した男児が、「先生に突き落とされた」と説明していることが分かった。中国メディアの瀟湘晨報が8日付で伝えた。

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当事者の胡（フー）さんによると、4歳の息子が9月30日午前10時ごろ、幼稚園の2階（高さ4～5メートル）からコンクリートの地面に転落。病院に搬送されたが、脊椎圧迫骨折や肺胞出血などで一時危篤状態になった。現在は一命をとりとめ、安定した状態だという。

事故後、胡さんは園側の見守り体制が不適切だったと考えていたが、目を覚ました息子が話した状況を聞き、家族全員が大きなショックを受けたという。

胡さんが録音した音声の中で息子は「僕は扉のところで罰（として）で立っていて、彼女（先生）は僕が立っているのを見ていた。僕はそこにずっとずっと立っていた。それから彼女は僕にチャンスをくれた。僕を暗い部屋に閉じ込めて、（窓から）降りなさいって。僕がそうしなかったら、彼女が僕を押した」と話した。胡さんが「手で押したの？」と聞くと、「うん。それで落ちた」と答えた。

記事によると、同幼稚園に電話をかけたが誰も出なかった。現地の教育体育局の職員は、「幼児が2階から転落した件は確かに発生した。教員が突き落としたかどうかについては、公安局がすでに調査に介入しており、捜査中だ」と説明。男児が転落した窓のある部屋は普段使用されておらず、監視カメラは壊れていたという。

現在、同幼稚園には営業を停止しており、通っていた児童らは他の幼稚園に振り分けられた。

中国のネットユーザーからは「これは殺人」「こういう幼稚園はマジでつぶれてほしい」「監視カメラが壊れていたなんて、読まなくても分かったわ」「子どもに罰を与える場合は必ずカメラのないところに行くからな」「子どもがうそをついている可能性も考えたが、監視カメラが壊れていたという一文を見て、何かあるなと思った」「責任のある部門が『監視カメラは壊れていた』と言う場合はかなりの確率で身内の犯行」といったコメントが寄せられている。（翻訳・編集/北田）