<卓球>中国女子チームはなぜ日本に負けたのか―中国人記者

Record China    2024年10月11日(金) 17時0分

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カザフスタン・アスタナで開催中のITTFアジア卓球選手権大会女子団体決勝で日本が中国を破って優勝したことを受け、中国のスポーツ記者が「日本に敗れた原因」を分析した。写真はエースの孫穎莎。

カザフスタン・アスタナで開催中のITTFアジア卓球選手権大会女子団体決勝で日本が中国を破って優勝したことを受け、中国のスポーツ記者が「日本に敗れた原因」を分析した。

日本は9日に行われた決勝の第1試合で張本美和(16)が勝利すると、第2試合で伊藤美誠(23)が世界ランキング1位の孫穎莎(スン・インシャー)(23)にストレート負けを喫したものの、第3試合の平野美宇(24)が勝利し優勝に王手。そして第4試合では張本が孫に0-2から大逆転勝利を収め、マッチカウント3-1で勝利した。中国を破っての優勝は1974年大会以来、50年ぶりの快挙だった。

中国のスポーツメディア・捜狐体育の郭健(グオ・ジエン)記者は中国が敗れた原因について、「この番狂わせは多くの要因が重なった結果」と指摘した。

郭氏は「まず、個人的に中国チームと日本チームの実力差はみんなが思っているほど大きくはないと感じている」と述べ、2月に韓国・釜山(プサン)で行われた世界卓球選手権団体戦の決勝で、中国と日本が接戦を演じていた(中国が3-2で優勝)ことに言及。「日本チームの数選手、今回出場した平野美宇、張本美和、伊藤美誠にしても、出場しなかった早田ひなにしても、中国選手に対抗できるだけの実力を備えている」と評した。

次に、「今回のアジア選手権の決勝戦には非常に違和感を覚えた」とし、「中国の主力選手はWTTチャイナスマッシュが終了するとすぐさまカザフスタンに向かい、現地に着くとすぐに試合に入った。こうした遠征の疲れは決して軽視できず、中国の主力選手は試合でミスが目立ち、ゲームを落とすこともあった。しかも、試合のスケジュールは非常にタイトに設定され、北朝鮮、香港、日本と立て続けに試合を行った。さらに王芸迪(ワン・イーディー)は団体戦の合間に混合ダブルスの試合にも出場している。これほどまでの過密スケジュールは非常に珍しい」と指摘した。

また、「今大会で使用されていたのはすべてシームレス(継ぎ目なし)ボール(均一に成型するのが難しいとされており、選手からの評価は高くないことも)で、台についても『やや低い』というのが選手らの反応だった。これらは開幕直前に現地入りした中国チームにとって困難な要素の一つになった」と説明。「選手らは『みんな同じ条件下で試合を行っているから』と言い訳はしないだろうが、私としては、こうした客観的な要素の影響が確かに存在したと考えている」と述べた。

郭氏は「どんな原因があったとしても、敗戦というのは受け入れがたく、悲しい結果だ。選手らもつらい思いでいるだろう。急務はまず選手にしっかりと休息を取らせること。次にすぐにコンディション調整を行い、選手を失敗の影から抜け出させること」とし、今後のシングルス、ダブルス、混合ダブルスの種目で良い成績をあげることが大切との見方を示した。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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