韓国初のノーベル文学賞受賞のハン・ガン氏、韓国文学を世界的なものに―中国メディア

Record Korea    2024年10月14日(月) 13時0分

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14日、環球時報は今年のノーベル文学賞に韓国人作家のハン・ガン氏が選ばれたことについて「韓国文学を辺縁化から脱出させた」とする記事を掲載した。

2024年10月14日、環球時報は今年のノーベル文学賞に韓国人作家のハン・ガン氏が選ばれたことについて「韓国文学を辺縁化から脱出させた」とする記事を掲載した。

記事は、スウェーデンのストックホルムにあるノーベル賞選考委員会が現地時間10日、24年のノーベル文学賞受賞者にハン氏を選定したと発表したことを紹介。韓国人作家としては初の同賞受賞で、韓国人のノーベル賞受賞者は平和賞を受賞したキム・デジュン元大統領に続き2人目となったことを伝えた。

そして、ハン氏について1970年11月に全羅南道光州市で生まれ、延世大学校国文科を卒業、父親は小説家のハン・スンウォン氏であると紹介。93年に詩人として文壇入りし、数多くの小説を執筆しており、韓国文学界では「詩的で叙情的、かつ独特な文体により、生と死、暴力など普遍的な人間の問題を解釈する」と評されていることを紹介した。

そして、2007年に発表されハン氏を世界的に有名にした作品「菜食主義者」について、幼少期の暴力のトラウマから肉食を拒否し極端な菜食主義を実践する主婦がやがて木になることを夢見て死を迎えるストーリーで、夫、義理の兄弟、姉の視点から主婦の悲劇を多角的に描いていると説明。ハン氏が小説を通じて「人間の欲望」という普遍的なテーマを掘り下げ、韓国文学が言語と素材の限界により長期間にわたって辺縁化されていた状況を打破し、世界文学の主流に食い込むという偉業を成し遂げたとする韓国メディアの評価を紹介するとともに、評論家からは「この作品は完全にハン氏のDNAを体現している」という意見もあると伝えた。

記事は、選考委員会がハン氏を選んだ理由について、「韓江の文学作品は歴史的なトラウマに直接立ち向かい、人生における人間の弱さを明らかにしている。衝撃的でありながら詩的な散文だ」と説明したことを紹介した。

韓国ではハン氏の同賞受賞を喜ぶ声が出る一方で、その作品についてはさまざまな見方があるようだ。韓国メディアが11日に報じたところによると、京畿道にある小中学校・高校では「菜食主義者」を有害図書に分類し、廃棄していたことが分かり、物議を醸したという。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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