2024年10月14日、上海市の養護施設で障害者がおりに閉じ込められているとの情報が中国のSNS・微博（ウェイボー）で流れ、注目を集めた。

広東省深セン市ラジオ・テレビ局の微博アカウント「第一現場」の14日付投稿によると、あるネットユーザーが13日に「上海市にある施設で障害者がまるで豚小屋のような劣悪な環境の小さなおりの中に閉じ込められている」とする動画をネット上で公開。動画からは鉄格子で封鎖された空間内に人がおり、空間内の環境が非常に悪いことが見て取れた。

施設の職員は「症状が出ている時だけ、一時的にコントロールするための部屋。撮影された劣悪な環境の映像と実際の状況とは異なる。いつでも見学に来てもらっていい」と説明した。現地の民政局職員はこの件について「障害者連合会とともに介入を行い、現在問題の処理に当たっている」とコメントしたことを紹介している。

この件について、中国のネットユーザーは「これは虐待だろ」「障害者の人権と尊厳を著しく踏みにじる行為だ」「障害者が病気になったので隔離したのだろう、というのは最悪の言い分だ。障害者は人ではないのか？」「その空間の中で過ごすことを想像するのも恐ろしい」「年をとったら高齢者施設に行こうという気持ちが完全になくなった」「都会の上海でもこうなのだから、地方なんてきっと……」「子どもが親不孝でも、晩年が孤独でも耐えられるかもしれないが、ためた年金を支払って入った施設で虐待を受けること、病気をして尊厳が守られないまま生き長らえるというのは耐えられない」といった感想を残している。（編集・翻訳/川尻）

上海の養護施設が障がい者を檻に閉じ込めるhttps://t.co/bUrbCfT10C pic.twitter.com/7Oy2KBFqMV

— 中国動画 (@RC00547555) October 15, 2024