マレーシア天然資源相「レアアース産業の成長に中国の技術必要も米国のボイコットのリスクに直面」―香港メディア

Record China    2024年10月17日(木) 5時0分

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マレーシアのニック・ナズミ天然資源・環境持続可能性相はこのほど、同国はレアアース産業の成長に中国の技術を必要としているが、米国のボイコットのリスクに直面していると語った。写真はマレーシア。

中国メディアの観察者網によると、香港英字メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は15日、マレーシアのニック・ナズミ天然資源・環境持続可能性相がこのほど、約500億ドル(約7兆4500億円)相当のレアアース埋蔵量を有するという同国の計画が岐路に立たされているとし、同国はレアアース産業の成長に中国の技術を必要としているが、米国のボイコットのリスクに直面していると語ったことを取り上げた。

SCMPによると、マレーシア政府は昨年、国内に最大1620万トンの未開発のレアアースがあり、マレーシア半島で最大のパハン州や北部のペラ州、ケダ州、クランタン州、トレンガヌ州に鉱床があると発表した。

米中ハイテク戦争はマレーシアにとって難題で、ニック氏は「いくつかのハードルがある。一つは(この産業の)地政学的側面だ」とし、「他の産業のように、採掘、加工、取引が簡単にできて、皆が互いに話し合うことができるわけではない。ここでは多少異なる。私たちはそのことに敏感で、それが課題になっている」と語った。

マレーシアはバリューチェーンを拡大するため、採掘された鉱石を国内で加工し、スーパーマグネットなどの完成品として出荷するエンドツーエンドのサプライチェーンを構築したいと考えている。アンワル・イブラヒム首相は昨年、国内に加工・製造工場を設立するよう投資家を説得するため、未加工の鉱石の形でのレアアースの輸出を全面的に禁止すると発表した。

ニック氏は「中国政府は中国企業が採掘したレアアースをすべて国内で処理することを義務付けているため、中国の技術だけを活用してもマレーシアが中国と貿易することは容易ではない」とし、「そのため、マレーシアは、業界の持続可能性を重視しながら、そのような地政学的制約に対処するために政策を調整してきた」と付け加えた。

ニック氏によると、マレーシアは昨年、中国企業と共同でペラ州に試験鉱山を開設した。また、パハン州の自社工場で加工するためにオーストラリア産のレアアース鉱石を輸入しているオーストラリアの鉱業大手ライナスに対し、マレーシアで採掘されるレアアースの加工を提案している。同国はレアアースの採掘と処理をめぐって、オーストラリア、米国、中国だけでなく、日本や韓国の潜在的パートナーとも協議している。

ニック氏は来年初めに中国・南寧市を訪問して中国当局者と会談し、加工用原鉱石の輸出に関する中国政府の要求からマレーシアを除外するか、マレーシアが最終製品を製造するために加工済み鉱物を輸入することを許可するかの可能性について協議する予定だと述べた。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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