中国の低軌道インターネット用衛星群「千帆星座」、打ち上げ常態化の段階に

CRI online    2024年10月17日(木) 14時50分

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中国の低軌道インターネット用衛星群「千帆星座」が打ち上げ常態化の段階に入りました。

中国の太原衛星発射センターでは15日午後7時6分、長征6号改運搬ロケットを使用して「千帆極軌02グループ衛星」が打ち上げられました。衛星は順調に予定軌道に投入され、打ち上げは成功しました。打ち上げられたのは「千帆星座(衛星コンステレーション)」の第2弾のネットワーク構築衛星で、「千帆星座」の軌道上にある衛星の数は36基に達しました。

「千帆星座」とは、低軌道インターネット衛星による通信ネットワークです。低軌道衛星とは、地球表面から約160キロメートルから2000キロメートルの間の軌道を周回する衛星を指します。これらの衛星は比較的低高度にあるために、通信の遅延と回線損失が少ないなどの特徴を持ち、衛星をアクセス手段とするインターネットブロードバンドサービスの展開に非常に適しています。

「千帆星座」は中国が計画した低軌道インターネット用衛星群で、「G60スターリンク」とも呼ばれており、交通輸送、新エネルギー、スマートシティー、スマート農業、緊急災害対応、低空経済(低空域飛行を利用した経済活動)などの分野で利用されることになります。

公式発表によれば、「千帆星座」は主に3期に分けて展開されます。

第1期では648基の衛星を配置し、地域的なネットワークを実現します。

第2期では1296基の衛星を配置し、世界規模のネットワークの実現をめざします。

第3期では1万5000基以上の衛星によって多様な業務融合サービスを提供します。

現在は、第1期の展開計画が実施されています。1回に18基の衛星を打ち上げるペースで計算すると、第1期のシステムを構築するには36回の打ち上げが必要です。今回の「千帆極軌02グループ衛星」の打ち上げ成功に伴い、「千帆星座」は常態化、密集化したネットワーク構築の段階に入り、構築の効率と打ち上げ頻度はさらに引き上げられます。計画によると、「千帆星座」は2030年に完成するとのことです。(提供/CRI

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