俳優の西田敏行さんが亡くなったことに中国からも追悼の声が寄せられた。

西田さんは東京都内にある自宅で亡くなったことが17日、報じられた。76歳だった。

中国メディアは日本メディアの報道を引用して西田さんの訃報を伝え、代表作として映画「釣りバカ日誌」シリーズやNHK大河ドラマの「功名が辻」などを紹介。「デビューからこれまで、無数の代表的な映画やドラマを残してきた」とたたえ、2008年の紫綬褒章受賞についても伝えた。

また、「西田さんは著名な反戦平和主義者だ」と述べて「日本はかつて侵略戦争を起こして多くの周辺国に巨大な災難をもたらした。これを深く反省し、真摯（しんし）に謝罪しなければならない」と考えていたと説明。さらに、実際の行動においても「より多くの日本国民に真実の歴史を知ってもらい、日本がかつて犯した過ちについて振り返ってもらうことで、日本が再び戦争を起こさないことを実現するために貢献したい」との考えを貫いたと伝えた。

西田さんの訃報を受け、中国のネットユーザーからは「『白い巨塔』や『ナミヤ雑貨店の奇蹟』を見た。76歳ってすごく高齢といえる年齢じゃないのに…。ご冥福をお祈りします」という声や、「好きな俳優さんだった。突然のことでつらい」「心配していたことが起きた。好きな日本の俳優が次々と年を取っていくのを見ていろいろな感情を味わっている。『さよならマエストロ～父と私のアパッシオナート～』の西田さんを気にしながら見ていたよ」「数日前に『劇場版ドクターX』の発表会に出席していたのに（涙）」などの声が上がっている。（翻訳・編集/野谷）