人民網日本語版 2024年10月20日(日) 22時30分
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中国の若者の間では、外食する際の「ルーティン」にいつの間にか変化が生じている。写真は中華料理店。
中国の若者の間では、外食する際の「ルーティン」にいつの間にか変化が生じている。入店してメニューを見ながら注文するという人はほとんどいなくなり、スマホを取り出して店員に共同購入クーポンのQRコードを見せる人が増えているのだ。
あるプラットフォームが発表した「2023飲食ブランド消費報告」のデータによると、2023年、ECプラットフォーム・美団や口コミサイト・大衆点評などに情報が掲載されている経営10年以上の飲食ブランドを見ると、店に行って飲食するタイプの共同購入クーポンの購入数が前年比で90%増に達した。そして、今年もその勢いが続いている。
以前なら「何を食べるか」というのは、ワーカーにとって一番の悩みであったものの、共同購入クーポンの登場でその悩みが解決されているだけでなく、月末のお財布の「救世主」にもなっている。
中には、「共同購入クーポンの登場で、食事はまるでカードゲームのようになっている。アプリを開いて、適当にクーポンを1枚選べば、お金が節約できるだけでなく、食べたいものがなかなか決まらないという悩みも解決できる」と話す人もいる。
未使用の共同購入クーポンは、期限が切れると自動で返金される。そのため、それを「貯金の手段」と見なしている人もいる。ネットユーザーからは「月末になって、決済アプリの収支記録を見ると、給料以外の収入は期限が切れた共同購入クーポンの返金ばかり。これで月末の金欠を乗り越えている」「買った時は得をしたと感じ、結局食べに行けずに返金されると『もうかった』という感じがして、なんだかうれしくなる」「以前は人気店に行って食事をしていたが、安い共同購入クーポンを買って店に行くパターンに変わった」といったコメントが寄せられている。
「食べ物」が人々にとって、生きていくために最低限必要なものという枠を超えた時から、クーポンを買いだめすることは、おなかを満たすことだけではない一種の「快感」をもたらすようになった。
「寝る前にお腹がすいたらクーポンを買おう」「お金を使いたくなったらクーポンを買おう」とする人がいるように、クーポンを買いだめすることで一種の前倒しの満足感を感じている人もいる。こうした人はクーポンを買った瞬間に、ある種の「快感」を感じているのだ。
また、クーポンの買いだめを「期待値の管理」と見なしている人もいる。ある消費者は、「クーポンの買いだめは不思議な消費。実際にそのお金を使うことになるかどうかは不確定ではあるものの、リアルな快感は必ず感じることができるから」と話す。
会社と自宅を往復するだけの毎日を送っているワーカーにとって、クーポンの買いだめにはまた別の意義もあるようで、「デリバリーした料理は『きちんとした食事』とは言えない。やはりホカホカの料理を食べることの方がより自分を大事にしていると感じられる。共同購入クーポンなら、安くて、ホカホカの料理を食べることができる」といったコメントも寄せられているからだ。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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