中国科学院空天情報革新研究院によると、中国が独自に研究開発した「慧眼」地上・空・宇宙植物病虫害スマートモニタリング早期警報システムがこのほど、浙江省杭州市で発表された。同システムは人工知能技術、空・宇宙情報、植物保護の理論を深く融合させ、中国の病虫害モニタリング早期警報のデジタル化・スマート化発展を後押しする。新華社が伝えた。

同システムのチームはチップレベル病虫害スマート検出装置、そして低空病虫害巡回点検専用ドローンリモートセンシング全体ソリューションを独自に研究開発し、リモートセンシング、気象、植物保護などの情報のマルチスケール病虫害モニタリング早期警報技術体系を構築し、従来的な植物保護測定・報告活動にエンパワーメントする。

同研究院の黄文江（ホアン・ウェンジアン）研究員は、「同システムにより、従来的な植物保護測定・報告技術の現地調査・識別の難しさ、低高度モニタリングの精度が低く、地域早期警報能力が低いといった問題を効果的に解決できる」と述べた。

同システムは地球近傍のスケールで、実際の植物保護シーンに適応する病虫害の高速かつ正確な検出を実現した。区画のスケールでは、区画レベル病虫害の動的モニタリングと高効率管理を実現した。エリアのスケールでは、20数種の主要病虫害のマルチスケール動的モニタリング・早期警報が可能だ。（提供/人民網日本語版・編集/YF）