「火鍋の素」に見る重慶の伝統産業におけるアップグレードの成果―中国

人民網日本語版    2024年10月23日(水) 17時30分

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重慶には現時点で、研究開発された火鍋の味が10万種類以上あり、うち2万種類以上がオーダーメイドとなっている。

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1-9月期、中国政府の大規模な設備更新と消費財の買い替えという新政策のけん引の下、中国全土の設備工具・器具購入投資が前年同期比16.4%増となった。重慶を対象とした取材では、設備更新とデジタル化への改造を通して、現地の伝統産業はモデル転換と高度化を加速させていることが分かった。

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重慶には現時点で、研究開発された火鍋の味が10万種類以上あり、うち2万種類以上がオーダーメイドとなっている。そのおいしさの「秘密」は、研究室に並ぶフラスコの中にある。研究者は中国各地の消費者の食習慣と火鍋の素を組み合わせてビッグデータバンクを構築し、人工知能(AI)分析を通して特製の火鍋の素を作り出している。


生産の段階では、デジタル化技術があちらこちらで活用されている。例えば、乾燥させたトウガラシだけでも、X線による選別を含む5ステップのスマート選別を経て、生産ラインに送られる。また、伝統的な土製鍋に代わって、完全に密封されたリアクターを使い、技術者が材料に関する情報をシステムに入力すると、設備が自動で材料を調合し、加工と生産をしてくれるため、作業効率が10倍も向上している。約1分で肉の塊を約100枚に薄切りにし、その薄さは数ミリとなっている。さらにスマート化された検査の段階では、小数点以下の精度で検査結果が提供される。

企業が自社製品に十分な自信を持つことができる理由は、重慶の伝統産業におけるスマート化改造への取り組みにある。今年1-8月期、重慶の工業技術改造投資額は前年同期比で27.1%増加し、中国全土の平均水準より16.5ポイントも高かった。重慶は、最も伝統ある火鍋食材加工業を対象として、特別グループを立ち上げ、毎年1000万元(約2億1000万円)の資金を投じて、企業がデジタル化への改造を実施するよう働きかけている。

重慶には現在すでに、デジタル化された工場が1096カ所ある。今年1-8月期、工業の分野では7630台(セット)の設備が更新され、一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)の付加価値額は前年同期比8.3%増だった。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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