人民網日本語版 2024年10月23日(水) 16時30分
拡大
北京の自動運転モデルエリアが3000平方キロメートルに拡大される。
北京市ハイレベル自動運転モデルエリアの関係責任者はこのほど、北京市は「北京市自動運転車条例」の立法活動を推進しており、来年の施行を目指すと明らかにした。モデルエリアはすでに6000平方キロメートル沿道施設配置のスマート化を実現しており、将来的により広い範囲とより多くのシーンに拡大する。モデルエリアは将来的に四環路と六環路の間でエリアを拡大する。計画面積は約3000平方キロメートル。北京日報が伝えた。
北京市は2020年9月、経済技術開発区で中国全土初のハイレベル自動運転モデルエリアをいち早く計画・建設した。4年間の建設を経て、全市600平方キロメートルの車・道路・クラウド統合インフラのカバーを実現した。
経済技術開発区以外にも、この600平方キロメートルには通州区と順義区の一部地域も含まれる。北京車網科技発展有限公司路側研究部の陳瀚(チェン・ハン)部長は、「通州と順義の2区は現在440平方キロメートルあり、1115カ所の交差点で沿道スマート化設備を建設している。主体工事がすでに完成しており、現在は最終調整に入っている。完成し運用開始されると、これらの設備は交通管理非現場法執行や自動運転監督管理など、5大分野の56の機能をサポートする」と述べた。
道路はどのようにしてスマートになるのか。事前に設置された沿道設備により、経済技術開発区の60平方キロメートルの範囲内の257カ所の信号制御交差点が情報制御動的最適化中だ。交差点感知設備とアルゴリズムは交差点の車の流れ、その変化の法則をはっきり目にし理解することで信号機の時間をスマートに調節し、車の交差点での待機時間を減らす。
データによると、モデルエリア重要交差点の交通量が20%増えた場合の平均停車回数は22%減、平均走行時間は12%減となり、平均速度は12%上昇。また1.0段階から3.0段階に至り、沿道インフラの建設費が70%以上低減した。
モデルエリアは現在まで33社のテスト自動車企業の900台近くに路上テストナンバープレートを発行している。自動運転テスト距離は3200万キロメートル以上で、中国全土の4分の1を上回っている。北京大興国際空港、北京南駅、亦荘駅で自動運転接続テストが始まっており、京津塘高速道路自動運転幹線物流シーンが全面的につながった。
3.0段階の600平方キロメートルの範囲内には、ほかにも首都空港、北京中国国際展覧センター新館、副都心などの重点エリアが含まれる。計画によると、北京市は4.0段階の建設に伴い、さらに朝陽駅、豊台駅、清河駅、副都心駅、首都国際空港の自動運転接続を実現する。
北京自動運転モデルエリア3.0段階は年内完了を予定しており、来年は4.0段階の建設推進を加速させる。これはまた、亦荘の路上を走っている自動運転車がより広い範囲、より多くのシーンに進出することも意味する。モデルエリアは将来的に四環路と六環路の間でエリアを拡大する。計画面積は約3000平方キロメートル。
注目される自動運転政策イノベーションや法律・法令の整備などの問題について、北京市は「北京市自動運転車条例」の立法活動を推進しており、来年の施行を目指していることが取材で分かった。スマートコネクテッドカーの現在の需要と将来の可能性に同時に配慮し、レベル3以上のスマートコネクテッドカーの研究開発と管理に明確・透明で予見可能な制度規範を提供する。
最新発表の支援策によると、亦荘は自動運転シーンエコシステムモデルエリアを建設し、応用シーンの拡大を支援し、テスト距離1キロ当たり6元(約120円)の基準でスマートコネクテッドカー企業に最大300万元(約6000万円)の支援を提供する。重要技術と製品開発の「揭榜掛帥(イノベーションプロジェクトのリーダーの年齢・職位にとらわれない自薦による公募)」を実施し、車・道路・クラウド統合重要技術や「大規模言語モデル+自動運転」などの分野をめぐり研究開発プロジェクトを設置する。プロジェクト1件当たり最大1000万元(約2億円)を支援する。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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