2024年10月28日、香港メディア・香港01は、中国本土で今年に入って村の幹部が規律違反調査を受けた件数がすでに昨年1年間を上回ったと報じた。

記事は、中国本土で官僚の汚職に対する取り締まりがますます厳しくなっており、中国共産党中央規律委員会と国家監察委員会のデータによると、今年1〜9月に全国の規律検査・監察機関が立件した事案は64万2000件におよび、調査を受けた幹部は省級が58人、庁局級が3263人、県・処級が2万6000人、郷・科級が8万9000人に上ったと紹介した。

また、立件された現職または元職の村の共産党支部書記や村民委員会主任の数は前年同時期に比べて3万人以上多い7万7000人に達し、すでに昨年1年間の6万1000人を大きく上回ったと伝えている。

その上で、村の官僚による汚職事件は後を絶たず、9月には貴州省の共産党支部書記がトイレ改造プロジェクトで工事費4万元（約86万円）のうち4分の1近くに当たる9000元（約19万円）をリベートで受け取っていた事案が発覚したほか、広東省では農作物に関する文書を偽造して莫大な補償金を不法に取得していたことが判明したとことなどを紹介した。（編集・翻訳/川尻）