人民網日本語版 2024年11月4日(月) 16時30分
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中国で酸湯火鍋が今年の飲食業界の人気メニューになっている。
気温が下がり、火鍋レストランがまた忙しくなってきた。中国のSNSでは、四川・重慶火鍋や羊肉のしゃぶしゃぶなど従来の人気鍋料理以上に、今年は貴州の酸湯火鍋(発酵トマトを使った酸味と辛味のある鍋料理)が歓迎されるようになった。酸湯火鍋の大半は1人当たり単価が100元(約2000円)以下と安く、これまでにない新鮮な味を楽しめることから、新たにオープンした酸湯火鍋レストランは行列ができているところが多い。また、火鍋ブランドの海底撈や生鮮スーパーの盒馬鮮生も取り扱いを開始した。
あるプラットフォームでは、ネットで人気のグルメの達人が酸湯火鍋の店を訪れる動画に1万件以上の「いいね」が付いた。こうしたコンテンツのコメント欄を見ると、実際に食べたネットユーザーが「酸湯火鍋は1回食べたら毎日食べたくなる」と書き込んでいるのに対し、まだ食べていない多くのユーザーは「酸湯は一体どんな味なのか」と好奇心をくすぐられている。
ソーシャルコマースプラットフォーム「小紅書」の公式データによると、今年1-10月には酸湯火鍋関連の書き込み数が前年同期比で700%以上増加した。
今年に入ってから、美団や大衆点評などのプラットフォームで、店名に「酸湯火鍋」というキーワードの入った店が同3倍以上増加した。多くのブランドが今年、全国各地で店舗を開設し、フランチャイズ店を募集した。大衆点評によると、こうしたブランドの北京市にある店舗での客単価は60~90元(約1200~1800円)ほどとなっている。紅餐網のビッグデータでは、2023年の火鍋市場は中心価格帯が60~120元(約1200~2400円)だった。
海底撈の関係責任者は「6月に海底撈が打ち出した『雷山酸湯鍋』は、スープに無形文化遺産の発酵技術による『雷山魚醤酸』を加えており、発売から2カ月余りで90万食以上を売り上げた」と説明した。
飲食ビッグデータ研究認証機関の餐宝典(NCBD)が7月に発表した「2024上半期中国火鍋ブランド価格モニタリング報告」によると、中国には現在、酸湯火鍋の関連企業が2770社あり、今年上半期には新たに317社が登録した。地域別に見ると、貴州省の企業が1767社で、全国の店舗全体の63.79%を占める。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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