ピーク時以外を選んで旅行する中高年層が激増―中国

人民網日本語版    2024年11月6日(水) 13時30分

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中国各地の観光市場では今の時期、「中年・高齢」の観光客が主役となっている。写真は江西省上饒市。

中国各地の観光市場を見ると、今の時期、「中年・高齢」の観光客が主役となっている。こうした層は、ピーク時を避け、平日を選んで旅行に出かけている。では、中高年層の間で人気となっている旅行先はどこなのだろうか?

北京市朝陽区の旅行社の店舗に足を運ぶと、旅行の予約に来る人が後を絶えず、そのほとんどが高齢者だった。

江蘇省溧陽市南山竹海景勝地では、北京から来たという「シルバー族」の団体客が入口で写真を撮影していた。現地の特色あるアクティビティーを楽しむ予定という。

同市の温泉リゾート地の朱建全(ジュウ・ジエンチュエン)総経理補佐によると、ほとんどの高齢者が旅行ピークを避けてやって来るといい、平日には高齢者の割合がほぼ50%以上に達するという。

統計によると、今冬の旅行商品の予約をみると、50歳以上の中年・高齢者の予約が国慶節(10月1日、建国記念日)に合わせた7連休に比べて286%増に達している。また、海外旅行を見ると、スペインやポルトガルなどが「シルバー族」の間で人気の旅行先となっている。

観光のスマート化が推進され、高齢の観光客が日に日に増加するにつれて、一部の景勝地や消費シーンは高齢者に合わせた対策を講じている。例えば、江蘇省揚州市の瘦西湖景勝地は高齢者が安心して観光できるよう「4分緊急時救援圏」を構築し、突発的な事態にすぐに対応できるよう備えている。また、浙江省の桐郷烏鎮西柵景勝地は70歳以上の高齢者を対象に車椅子のレンタルサービスや24時間態勢の電動自動車を使った送迎サービスを提供している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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