人民網日本語版 2024年11月7日(木) 22時30分
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中国で「癒し系」のご当地ぬいぐるみが爆発的人気になっている。
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甘粛省のピリ辛風味の煮込み料理「麻辣燙」や陝西省西安市の中国式ハンバーガー「肉夾饃」、山西省の麺料理「刀削麺」、天津の中国式クレープ「煎餅果子」、広東省中山市の鳩のロースト「焼乳鴿」、福建省福州市の高級スープ「佛跳牆」など、中国の各都市や博物館が最近、文化クリエーティブグッズとして特色あるぬいぐるみを続々と発売し、消費者の間で大人気となっている。ソーシャルメディアを見ると、「中国のジェリーキャット(英国のぬいぐるみブランド)ができた」「なんでもぬいぐるみにできるんだね」といった話題が常に検索トレンド入りしている。
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中国の文化観光市場では今、文化クリエーティブグッズの一つであるぬいぐるみが新たなブームを巻き起こしている。こうしたぬいぐるみが大きな収入をもたらしたことで、文化クリエーティブ産業の発展に新たな方向性が示された。そして、中国各地が地域の特色や文化的特色を生かしたぬいぐるみを続々と打ち出し、若者の心をわしづかみにしている。
オンラインで販売されているぬいぐるみには、「やわらかくて、触るととても気持ちいい。それに、見ていると気分が良くなる」「表情がコミカルで、手触りもとてもいい。毎日何回か触っていると、気分がとてもよくなる」といった口コミが寄せられている。こうしたコメントを見ると、ぬいぐるみを代表とする「かわいい経済」が若者の間で大人気となっている理由は「かわいい」「デザインがユニーク」「やわらかい手触り」といった要素が若者に情緒的価値を提供しているからだということが分かる。そんなぬいぐるみを見たら思わず家に「連れて」帰ってしまいたくなるのも納得だ。
こうしたぬいぐるみが人気となっていることは、多くの人が「自分を喜ばせる」ためのエモ消費を追求しており、自分の能力が許す範囲内で最大限自分の満足感や幸福感を高め、自分の心を癒すために商品やサービスを購入するという新しい消費トレンドを示している。そのため、若者はぬいぐるみを購入しているというより、「ハッピー」を購入していると言った方がより正確だろう。中国消費者協会が今年5月に発表した「中国消費者権益保護状況年度報告(2023)」によると、消費者は近年、感情や情緒を得ることを目的にお金を使うようになっている。情緒面が満たされることが若い消費者の意思決定に影響を及ぼす重要な要素となっており、今後しばらくの間、それが新たな消費の注目ポイントとなりそうだ。
取材では、多くの専門家が「インタラクティブ性や参加しているという感覚が消費者により高い情緒的価値を提供している。そして、ストーリー性やセレモニー感がある購入シーンが、消費者の感情的共感を刺激し、記憶してもらいやすくなり、文化クリエーティブグッズの口コミがより広い範囲へと発信されていくようになっている」と分析していた。
ソーシャルメディアにより、情報がより速く、より広範囲に発信されているほか、インタラクティブ型のマーケティングがけん引力となり、ぬいぐるみが市場の新たな局面を切り開いている。ただ、ある業界関係者は「遊び方を売りにすると、その人気はしばらくすると下火になっていくものだ。売る側としては、商品をどのようにリニューアルし、遊び方をアップデートしていくかを考えていくべきだ」と指摘している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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