Record China 2024年11月9日(土) 9時0分
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6日、香港メディアの香港01は、中国のダウンジャケットの価格上昇の背景に豚肉価格が関係しているとの記事を掲載した。
2024年11月6日、香港メディアの香港01は、「羽毛市場が狂乱!今年のダウンジャケットは1着当たり平均200元(約4000円)の値上げ、その背景には豚肉価格が関係?」と題した記事を掲載した。
同記事によると、中国北部では気温が下がり始め、冬に備えてダウンジャケットを購入する消費者が増加しているが、今年は例年に比べ価格が一段と高くなっており、例えば、昨年300元(約6000円)で販売されていたダウンジャケットは、独身の日(11月11日)セールの割引価格でも428元(約8560円)となっている。このような値上がりの背景には豚肉価格が関係しているという。
同記事は、中国メディアの紅星新聞の報道を引用し、羽毛含有率90%のグースダウンの価格は、昨年の独身の日セール時には1000元(約2万円)に届かない程度だったが、今年は1200元(約2万4000円)前後に上昇するなど、今年のダウンジャケットは昨年より高いことを紹介。「値上げの主な要因は羽毛価格の高騰である」とした上で、「ダウンジャケットのコストは原材料価格の変動により15~30%増加している。販売価格では200~500元(約4000~1万円)の値上げが見込まれる」と伝えた。
さらに、「ホワイトダックの羽毛は約40%値上がりし、11月に入ってようやく価格が少し落ち着いた。年初には90%含有のホワイトダックの羽毛が1キログラム当たり43~45元(約860~900円)だったのにもかかわらず、現在では56元(約1120円)に達している」との業界関係者のコメントを紹介した。
同記事によると、この羽毛価格高騰の背景には、豚肉価格が影響している。豚肉価格の低下により豚肉の消費が増加し、その結果、アヒルやガチョウの肉の需要が減少するなど、飼育状況に影響が及んだ。アヒルやガチョウの需要が減少すると出荷量も減少し、それに伴い羽毛の供給も減少するが、羽毛製品を扱う業者は依然と多いため、結果的に価格は上昇するという。
同記事は、中国国内の豚肉価格は21年から下落傾向が続いており、ここ2年は低水準で推移していることを紹介した上で、「生産能力の拡大や一連の支援政策により最近は若干の回復が見られるものの、以前の水準には戻っていない。豚肉価格の下落がアヒルやガチョウの消費市場に影響し、出荷量の減少を引き起こしている」と説明。そして、「19年の食肉用アヒルの出荷量は42億6800万羽、食肉用ガチョウは6億1000万羽だったが、20年以降出荷量が減少し、23年には食肉用アヒルが42億1800万羽、食肉用ガチョウは5億1500万羽まで落ち込んでいる」というデータや、「羽毛含有率90%のホワイトグースの羽毛価格は、ここ半年で6.94%増の1143.92元(約2万2878円)に、ホワイトダックの羽毛1キログラム当たりの価格も同期間に11.15%増の535.62元(約1万712円)に上昇した」というデータを紹介している。(編集・翻訳/奈良)
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