劇場版「ハイキュー!!」が台湾で半年間のロングラン上映、人気の理由とは?―台湾メディア

Record China    2024年11月9日(土) 14時0分

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4日、台湾の女性ファッション誌・Bella儂儂は、「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」が台湾で半年間上映されたとして、その人気の理由について5つのポイントを挙げた。写真はハイキュー!!。

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2024年11月4日、台湾の女性ファッション誌・Bella儂儂は、「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」が台湾で半年間上映されたとして、その人気の理由について5つのポイントを挙げた。(本記事はネタバレを含みます)

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記事はまず、「今年4月の公開後に大反響を巻き起こした『劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦』は、2億6000台湾ドル(9億5000万円)を超える興行収入を記録し、半年間以上も劇場で上映され続けた。またNetflix(ネットフリックス)に登場するや否や即座に映画ランキング1位に浮上し、その影響力の大きさを示している。この作品には一体どんな魅力があるのだろうか?」と問い掛けた。

記事は、1つ目のポイントを「21世紀最も成功したスポーツ漫画」だとし、「12年に連載が開始された『ハイキュー!!』は、21世紀の『スラムダンク』とも称され、その影響力は絶大だ。漫画の累計発行部数は6000万部を突破し、アニメや映画の関連商品も莫大な収益をもたらしている。特に、日本の学校でバレーボール部が活気を取り戻し、10年間で部員数が1万5000人ほど増加したことは注目すべき成果だ。元日本代表の柳田将洋選手もインタビューで自身が『ハイキュー!!』のファンであることを公言している」と紹介した。

2つ目のポイントは「完璧なタイミングで終わった名作」だとし、「『ハイキュー!!』は、過去の漫画作品ように売上のために無理に連載を引き延ばすことはなく、物語を自然な形で完結させた。主人公たちが春高大会でベスト8で敗れた後は各キャラクターのその後が描かれ、成長した彼らが再びプロとして競い合う結末を迎える。後の世代へ続くかのような無限の可能性を示しつつ、連載を追い続けたファンも納得する美しい完結となった」と評した。

劇場版「ハイキュー!!」

3つ目のポイントは「スポーツに対する考え方の変化」だとし、「かつて『スラムダンク』の『山王戦』において、主人公・桜木花道(さくらぎはなみち)が『俺は…俺は今なんだよ!!』と体を張って戦う展開と比べて、『ハイキュー!!』の主人公・日向翔陽(ひなたしょうよう)は鷗台(かもめだい)高校との試合で発熱し、退場を余儀なくされる場面がある。その際、武田先生が『君こそはいつも万全でチャンスの最前列に居なさい』と述べるシーンがあり、かつての『全力で戦い抜く』精神から『未来も見据えて戦う』へとスポーツ観が進化しているのが分かる」と述べた。

4つ目のポイントは「『ゴミ捨て場の決戦』の意義」だとし、「『ハイキュー!!』の映画化第1弾で『ゴミ捨て場の決戦』を描いたのは、最適な選択といえるだろう。この試合は物語の序盤から伏線が張られており、成長を重ねた烏野高校と音駒高校がついに決戦を迎える。この試合はその後の鷗台高校との最終決戦以上に多くのファンにとって印象深いものであり、試合終盤で汗でボールが滑るという展開も、まさに見事な演出だ。勝敗そのものよりも、選手たちが全力で戦い抜いたことに特別な意味があるのだろう」と論じた。

5つ目のポイントは「男女を問わない幅広いファン層」だとし、「『ハイキュー!!』は男女を問わず多くのファンに支持され、特に女性ファンが多い点も特徴だ。これは、キャラクターのデザインが過度に男性的でなく、登場人物が精神的に成熟していること、さらには細やかな感情描写が多いことが理由とされている。また、キャラクター間にカップリング要素が感じられることもあり、女性からの熱烈な支持を受け、ファン経済(ファンによる消費行動)にも大きな影響を与えた」と説明した。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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