お椀、皿、カップ、トレー、寿司を入れるパック、ハンバーガーのケース、ストロー、ナイフ・フォークなど、ここ数年の間に三峡ダムエリアの中心部に位置する重慶市忠県の山林で育った竹が「七十二変化」を遂げ、加工されてさまざまなプラスチックの代替製品に生まれ変わり、世界の30以上の国・地域で販売されている。中国新聞社が伝えた。

重慶瑞竹植物繊維製品の責任者の王建忠（ワン・ジエンチョン）さんは、「竹と付き合って40年以上になり、最初の20年間は竹で紙を作り、その後はプラスチックの代替製品に転向した。中国は持続可能な開発を重視しており、自分も1990年代にプラスチックの代替製品の開発をスタートし、複数の特許を取得した」と話した。

「人々の環境意識がますます高くなり、プラスチックの代替製品の人気が高まり続けている」と話す香港のディーラーのCocoさんは、ある展示会でプラスチックの代替製品になる忠県の竹製品を知った。その後、北米や欧州などに販路を広げた。竹製品は使用感がいいとして、購入者のリピート率は高いという。

前出の王さんは、「創業した当初は、中国国内の市場を拡大しようと考え、高速鉄道や航空会社に竹製の使い捨て食器を提供していた。しかし創業からそれほどたたないうちに海外から引き合いがあった。当社は設立以来、海外での売り上げが増加を続けている。顧客の分布するエリアは欧米から日本、韓国、中東、東南アジアなどに広がり、顧客のタイプもディーラーや企業グループなどさまざまだ」と述べた。（提供/人民網日本語版・編集/KS）