Record China 2024年11月16日(土) 22時0分
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13日、台湾メディアの換日線はACG作品を指す中国語の三つの言葉の違いについて考察した記事を掲載した。写真はHUNTER×HUNTER。
2024年11月13日、台湾メディアの換日線はACG作品を示す中国語の三つの言葉の違いについて考察した記事を掲載した。
記事はまず、「最近、台湾のマクドナルドが日本の人気アニメ作品『HUNTER×HUNTER』とのコラボキャンペーンを行ったが、これを紹介した台湾のインフルエンサーが何気なく『このカートゥーンを見たことがある』と発言し炎上。これが発端となり、ACG(アニメ、コミック、ゲーム)作品を示す中国語表現の『卡通(カートゥーン)』、『動画(アニメーション)』、『動漫(アニメーションと漫画)』の三つの言葉の違いについて議論が巻き起こった。興味深いのは、この論争がネット上で定期的に繰り返され、長年にわたり多くの意見が交わされていることだ」とし、これら三つの言葉を起源や翻訳の視点から整理するとともに、この議題がネット上で時折再燃する理由について考察していくとした。
まず「卡通(カートゥーン)」について、「英語の『cartoon』の音訳で、語源をたどると『紙の上に描かれる絵』で、壁画や油絵、タペストリーなどの下絵を指す言葉だった。これはフランス語の『carton(カルトン)』あるいはイタリア語の『cartone(カルトーネ)』から来ており、『硬い厚紙』を意味する。なお、『carton』は英語で『段ボール箱』を指し、材料(厚紙板)から製品(厚紙板で作った箱)へと発展した」と説明した。
そして、「1843年ごろ、有名な英諷刺誌・パンチがこの言葉を広め、『カートゥーン』は新聞や雑誌で風刺画を指す言葉として使われるようになり、20世紀初頭には現代のアニメ作品を指すようになった。台湾では、1962年に創設された映画賞・金馬賞(きんばしょう)の名称の変遷からも、言葉の転換を見て取れる。1969年に『最優秀カートゥーン作品』部門が設立され、1990年に『最優秀アニメーション作品』に改称された。そのため、当時の視聴者はアニメ作品を『卡通(カートゥーン)』として認識しており、今のような分類や批判的な意味合いはなかった」とした。
次に、「動画(アニメーション)」については、「英語の『animation』に対応し、1912年ごろから動的な画像作品を指すようになった。一方、『animation』から派生した『anime』は、主に日本のアニメ作品を指す言葉だ。もともと日本語で『アニメーション』の短縮形として使われていた外来語だったが、日本のアニメ産業が強大で、文化的にも影響を及ぼしたため、英語圏でも『anime』という言葉が逆輸入され、日本のアニメ作品を指す言葉として定着した」と紹介した。
さらに、「動漫(アニメーションと漫画)」については、「中華圏では『アニメーション』と『漫画』の合称を用いることが多く、例えば『台北国際動漫節』は『Taipei International Comics(漫画)and Animation(アニメーション)Festival』と英訳されている。台湾や中華圏全体でサブカルチャーが盛んになる中でACGという略語も登場し、『動漫遊』や『二次元』とも呼ばれるようになった」とした。
その上で、「ACGファンの間では、時間の経過とともに『卡通』と『動画』に明確な区別がつけられた。カナダのエンターテインメントメディア・Game Rantは、『カートゥーン』は西洋の作品に特化し、線が誇張され、リアリティーを追求せず、主に子ども向けで、風刺やユーモアが込められることが多いとしている。一方、日本のアニメ作品は日本由来でリアリティーを重視し、大人向けでストーリー性があるものと言われている」と説明した。
記事は、「筆者が台湾のネット上で見た議論においても、同様の見解を持つ人がいたが、反論する人もいた。調査してみると、『卡通』と『動画』の違いに関する議論はアニメ制作会社や学校、ネットユーザーがまとめたものが多く、アニメ業界や学術界の権威機関による明確な定義が少ないことが分かる。また、中国語の『卡通』は英語の『cartoon』を音訳しただけの言葉だ。『カートゥーン』自体が意味を持たない外来語であるため、世代や地域によって異なる解釈が生まれ、意見の食い違いの原因となっている。加えて、ACGファンのアニメやゲームに対する愛情は計り知れず、今のメディア環境でのコンテンツマーケティングの重要性も相まって、ACGの世界や作品に対する細かい敬意が求められている。このため、用語の使い方は時空の影響を受けて変化している」と論じた。
そして、「本記事が議論のきっかけとなり、用語に対する理解が深まることで、レッテルや誤解から抜け出し、みんながアニメやゲームの世界を一緒に楽しめるようになることを願っている」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)
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