2014年9月15日、中国外交部の洪磊（ホン・レイ）報道官は定例記者会見で、中国人女優・歌手「李香蘭」として戦前・戦中に人気を集めた山口淑子さんの死去に哀悼の意を表明した。17日付で米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ（VOA）中国語電子版が伝えた。

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洪報道官は「戦後、日中の友好事業を支持し、積極的に貢献した」とし、中国政府として哀悼の意を示すと述べた。

山口さんは今月7日、都内の自宅で死去していたことが14日、分かった。94歳だった。

1920年に旧満州で生まれた山口さんは、満洲映画協会のスターとして「夜来香」などの曲が大ヒット。「旧上海の7大女流歌手」と呼ばれた。

終戦直後、「漢奸（祖国を裏切った中国人）」として中国で裁判にかけられたが、日本人であることが証明され国外追放処分となり、日本に帰国。

1974年から92年まで参議院議員を務め、日中友好の促進に力を注いだ。2005年には小泉純一郎首相（当時）の靖国神社参拝を批判するなどしていた。

1991年には米メディアの取材に対し「中国は私のふるさと、日本は祖国」と答えている。（翻訳・編集/NY）