暴走事故の珠海市、当局が「四無五失」層の実態調査を実施か―米メディア

Record China    2024年11月15日(金) 12時0分

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14日、ラジオ・フリー・アジアは広東省珠海市で発生した自動車暴走事故を受けて現地当局が安全保障措置を強化する動きを見せていると報じた。写真は中国国際航空宇宙博覧会。

2024年11月14日、ラジオ・フリー・アジア(RFA)は中国の広東省珠海市で発生した自動車暴走事故を受けて現地当局が安全保障措置を強化する動きを見せていると報じた。

記事は、珠海市香洲区にあるスポーツセンターに男が運転する自動車が突っ込んで暴走し、公式発表では35人が死亡し43人が負傷したと紹介。この事故は全国的に注目され、多くの市民がSNS上で被害者への同情と社会の安全に対する憂慮を募らせたとし、事故の具体的な原因や動機についてはなおも調査中だと伝えた。

そして、事態を重く見た中国の習近平国家主席が治安対策の徹底を求める「重要指示」を出したほか、広東省共産党委員会の黄坤明書記が対策会議を開いて負傷者の救援や事故の処理、省内の安全安定確保に向けた手はずを整えるとともに、省内の婚姻家庭状況や住民同士の紛争、訴訟問題、農業問題、金融問題、不動産問題などの各種対立、紛争の実態調査と問題解決に努めるよう要求したと紹介した。

また、現地市民の話として、同市の各住宅地・団地では保安体制が強化されているだけでなく、安全リスクの調査も全面的に展開されていると紹介。関係当局が特に「四無五失」と呼ばれる特殊層に対する監視を強めていると指摘し、「四無」が「配偶者、子女、仕事または安定的な収入、不動産などの資産がない」、「五失が投資の失敗、生活への失意、関係の調和喪失、心理失調、精神異常」をそれぞれ指すと伝えた。

記事は、中国SNS上では13日ごろより、同市の一部住宅地・団地で「四無五失」層の人数を把握する動きを示す画像が急速に拡散していると紹介。市民からは「今や小中学生を除く全員が『四無五失』だ。中央委員は今の中国の体制と人間関係の調和喪失が関係性を持たないとでも言うつもりなのか」との不満の声が聞かれたと伝えた。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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