中国への依存減へ、独経済相が自国でのリチウム採掘計画―仏メディア

Record China    2024年11月19日(火) 7時0分

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17日、仏RFIの中国語版サイトは、ドイツが中国依存からの脱却を目指して自国でのリチウム採掘を支援する計画を打ち出したと報じた。

2024年11月17日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、ドイツが中国依存からの脱却を目指して自国でのリチウム採掘を支援する計画を打ち出したと報じた。

記事は、ドイツのハーベック経済相がこのほど、中国への依存を減らすために主要原材料の採掘に数百万ドルを投資する考えを示したと紹介。特にリチウム生産への支援を強化し、同国ランダウでのリチウム採掘プロジェクトを推進すると伝えた。

そして、中国がドイツの電気自動車(EV)市場で主導権を握ろうと躍起になる中で自国のEV生産は停滞していると指摘。ドイツ製EVは中国製よりも高価でありその根本的な問題はサプライチェーンの構造にあるとした。中国が生産プロセス全体を掌握する一方で、ドイツは高価なリチウム供給を中国に著しく依存していると伝え、そこでドイツの自動車メーカーをより有利な立場にすべく、ドイツ政府が自国でのリチウム生産への投資に乗り出したと説明した。

その上で、ドイツとオーストラリアの合弁企業であるバルカン・エナジー・リソーシズが12日、27年までに約1億ユーロの政府資金援助を受ける確約を取り付けたと紹介。同社は昨年より主にランダウで地熱に用いる温泉水からリチウムを抽出しており、EV用バッテリー約50万台分に相当する年間2万4000トンの水酸化リチウム生産を見込んでいる伝えた。

また、ベルリナー・ツァイトゥング紙によると、同社はすでに自動車メーカーのルノー、ステランティス、フォルクスワーゲンなどとすでに融資契約を結んでおり、22年にはステラティスから5000万ユーロ(約81億円)が融資されたと紹介。同社はさらに6億ユーロ(約980億円)以上の株式資本調達、欧州の開発銀行から13億ユーロ(約2100億円)の融資を見込んでいるとした。

記事は、英ロイターの報道として、ステランティグのブルゲマン購買担当副社長が「今必要なのはサプライチェーンをさらに発展させ、欧州のプレーヤーを支援するための政府および欧州連合(EU)からの財政支援だ」と述べたと紹介。業界の声を受けてハーベック経済相が支援を表明したとの見方を示した。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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