ハイクラス人材が中国に流出か、中国企業が続々と米国でAI人材確保―中国メディア

Record China    2024年11月21日(木) 8時0分

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19日、中国メディアの観察者網は、中国企業が米国でAI関連技術を持つハイクラス人材の確保に動いていることを伝えた。写真はサンフランシスコ

2024年11月19日、中国メディアの観察者網は、英紙フィナンシャル・タイムズの報道を引用し、アリババ美団(Meituan)、バイトダンスなどの中国企業が米国のシリコンバレーで人工知能の技術研究チーム設立のため、ハイクラス人材の確保に動いていることを伝えた。

記事は初めに「業界関係者からの情報によると、最近数カ月の間に、中国最大のECビジネスグループであるアリババ、フードデリバリー電子プラットフォーム美団、米国で1億7000万人のユーザーがいるTikTokを運営するバイトダンスのような中国の大企業が米カリフォルニア州での事業拡大を図っているという。米国政府が中国への先端技術や最新型半導体チップの流出を制限しているため、米国の競合他社から従業員をヘッドハントし、生成型人工知能(AI)開発の競争で優位に立とうとしているようだ」と伝えた。

続けて記事は、業界内の事情に通じた関係者数人からの情報として、アリババ、美団、バイトダンスの動静を紹介した。

初めにアリババについては、ビジネス特化型SNSのLinkedIn(リンクトイン)に求人広告を出し、米カリフォルニア州サンフランシスコのサニーベール地域でAI技術開発チームを募集しているという。実際にOpenAIのような米国の競合企業に在籍していたエンジニアなどの人材と接触したとの情報もあるという。このチームの設立目的はアリババが準備している対話式AI検索エンジン「Accio」の運営管理にあるという。

次に美団について、AI部門の遅れを心配する美団の幹部の意向を受けて、カリフォルニアでの関連チーム構築に動いているという。美団の共同創業者である王慧文(ワン・フイウェン)氏を中心として設立した生成型AIチーム「GN06」がチャットボットやメニュー翻訳機能などの分野でAI機能の活用を模索しているという。王氏は以前AI関連企業「光年之外」を創立し、大規模言語モデル技術の開発研究へのチャンネルを開いている。

バイトダンスについては、すでに多くの人工知能関連チームを抱えている中の1チームがティックトックにAI技術を搭載した機能を融合する研究を行っているほか、米国のほかに中国とシンガポールのスタッフも加えた研究チームも加わって、大規模言語モデルの開発に当たっているという。(翻訳・編集/原邦之

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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