日本から「仕事終わりに一杯」文化が消える?―台湾メディア

Record China    2024年11月22日(金) 20時30分

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21日、台湾メディアTVBSは、日本のZ世代の間でかつての「飲み文化」が消失しつつあると報じた。

2024年11月21日、台湾メディアTVBSは、日本のZ世代の間でかつての「飲み文化」が消失しつつあると報じた。

記事は、日本社会にはかつて「飲み文化」という独特な文化が存在し、勤務時間後にも「仕事の延長」として先輩や上司の命令に従って飲みに行ったり、顧客の接待をしたりという風潮があったものの、今では状況が変化していると紹介。社会に出始めたZ世代は取引先の接待はもちろん上司や同僚との飲み会も好まず、仕事が終わると気の合う友人たちとコーヒーショップやカジュアルなレストランに行き、おしゃべりをしながら食事を楽しんでいると伝えた。

そして、「飲み文化」の消失を象徴するかのように若い世代の飲酒量が減少していることを指摘。厚生労働省が2003年に実施した飲酒に関する調査では20代の男性の20%、女性の7%が週に3日以上飲酒していたのに対し、19年の調査では週3日以上の飲酒習慣を持つ20代の割合は男女ともに3%にまで低下したことが明らかになったとした。また、居酒屋の飲むのではなく、食事がメインのビストロなどで少量の酒を飲むことが最も人気の選択肢となったと紹介した。

その上で、台湾のブランディング専門家が「日本の今の若者たちは、人付き合いや仕事のために集団生活を強いられることを嫌がる。またアルコールの過剰摂取につながるし、上下関係をベースとした飲み会のルールには抑圧感を覚えるため、飲み文化は健全ではないと認識している。それゆえ、社会人になった若者たちは飲み文化に強く反発するのだ」との見方を示したことを紹介した。

記事はまた、日本の政治・経済ウォッチャーが、居酒屋が大半を占めていた日本のナイトエコノミー市場が変化しつつあるとし、飲食のほかに宿泊、交通、演劇や音楽鑑賞などの体験型消費など夜の過ごし方がますます多様化しているとの見方を示したことを紹介。特に若者の間ではおしゃれでリラックスでき、一人でも楽しめてかつSNS映えするようなコンテンツが好まれる傾向にあるとし、その例として「夜スイーツ」を挙げた。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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