中国の大学で「パクリ建築」ブーム、欧米の有名校そっくりのキャンパスが続々出現―米誌

Record China    2014年9月20日(土) 9時30分

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16日、欧米の有名校そっくりの校舎を建てる中国の大学が増えている。写真は北京吉利大学の図書館。米国議会議事堂のパクリ風だ。

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2014年9月16日、米誌アトランティック・マンスリーによると、中国では欧米の有名校そっくりの校舎を建てることがブームになっている。18日付で中国紙・環球時報が伝えた。

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上海のある大学は英国の荘園を模したキャンパスを造り、話題になった。河北省で建設中の美術大学の建物は映画「ハリー・ポッター」シリーズに登場するホグワーツ魔法魔術学校にそっくり。浙江省寧波市の寧波ノッティンガム大学は、本校のある英国の建築様式を忠実に取り入れた校舎と英国式庭園が自慢だ。また、中国の土地開発業者が米国の設計事務所を起用し、米スタンフォード大学そっくりの高校を建設した例もある。

これらの大学のほとんどが新設校であり、外国との合弁大学や知名度の低い大学も多い。海外有名校のキャンパスを模倣することで、「伝統や風格を備えた大学」というイメージを世間に抱かせることが大学側の狙いのようだ。こうした大学で学ぶ学生たちも、「大学の敷地内にいるだけで、自分がセレブになったような気がする」と自慢げだ。

西洋風建築の校舎は大学そのものに一種のブランド効果をもたらすが、西洋文化や留学への憧れを抱く学生たちの心にも一定の満足感を与えることができる。中国の学校が政府の厳しい管理下に置かれていた時代では、校舎はすべて中国式建築であった。西洋風キャンパスがブームになっている今、中国の教育界にも西洋化の波が押し寄せているといえよう。実際に行われている授業の中身はどうであれ、ゴシック建築の校舎はそれだけで「外国の思想とその実践」というイメージを人々に抱かせてくれるのだ。(翻訳・編集/本郷)

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