中国では上映できない中国映画、コロナと同性愛描いた作品が台湾で受賞―仏メディア

anomado    2024年11月24日(日) 16時0分

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中国人のロウ・イエ監督による「一部未完成的電映(未完成の映画)」が、台湾の映画賞の金馬賞の最優秀作品賞と最優秀監督賞を受賞した。同作品はコロナと同性愛を扱っており、中国大陸部での公開予定はない。

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中国人の婁燁(ロウ・イエ)監督によるドキュメンタリー長編作品の「一部未完成的電映(未完成の映画)」が23日、台湾で最も注目される映画賞の金馬賞の最優秀作品賞と最優秀監督賞を受賞した。同作品は新型コロナウイルス感染症による都市封鎖と同性愛を扱った作品で、中国大陸部での公開予定はない。金馬賞は台湾を代表する映画賞で、これまでも、中国人監督が手掛けたが中国大陸部では公開できない作品が受賞したことがある。

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金馬賞の授賞式では婁監督が日本で活動中であるため、妻の馬英力さんがメッセージを代読した。婁監督は「私たちはあの苦しい時期を一緒に乗り越えました」として、作品の制作に関わった人々に感謝した。婁監督は2006年の「天安門、恋人たち(原題:頤和園)」など、中国当局による検閲と、しばしば衝突してきた。

「一つの未完成の映画」は同性愛を扱ったが、中国当局は同性愛について否定的な姿勢を取って来た。1997年までは「流氓罪(不道徳罪)」の適用対象で、それ以降は法律上の「罪」の範囲からははずされたが、当局は活動家を規制し、メディアによるLGBT(性的少数者)関連の運動の紹介を認めていない。

「未完成の映画」

台湾の金馬賞は、中国人監督による作品で、中国大陸部では上映できない作品に授与されたことが、しばしばある。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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