人民網日本語版 2024年11月26日(火) 11時30分
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浙江省寧波市内の石窯パン専門店が人気を集めている。
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浙江省寧波市内の石窯パン専門店が人気を集めている。寧波市の東銭湖湖畔にある城楊村にあるこの店で販売されているのは、オーブンではなく石窯で焼かれたパンだ。地元のネットユーザーは「パンを好んで食べようとはしない父ですら全部食べた」とコメントを寄せている。
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1999年生まれのオーナー・朱芷怡(ジュウ・ジーイー)さんは留学経験者で、大学ではアートを専攻していた。留学先から帰国して1~2年になるが、帰国当初は寧波市内の企業に就職し、仕入れを担当していたという。そして、今年上半期に、自分の好きなことをしたいと起業することにしたという。
朱さんがパン屋を開くことにしたのは、イタリアに留学していた時に「まきを燃やしてゆっくり焼き上げたパンがとてもおいしかったから」だという。
パン屋を開くことにした朱さんは、共同起業者と一緒に寧波市内の中心部で開店場所を探し回ったが、気に入った場所を見つけることができなかった。ところがある時、寧波市内から20キロほど離れた東銭湖近くの城楊村を車で通った時に、偶然ある建物に引き付けられたのだという。
それは木々が青々と茂る山の下を流れる細い川の横に建っていた平屋で、白壁に黒い瓦がふかれており、「これが私が探していた感じだと直感した」という。
そして今年6月、イタリア語で「これこそが生活」という意味の「e la vita」という名前のパン屋をオープンさせた。パンを焼く石窯は朱さんと共同起業者が1カ月以上かけて設計・制作し、中国の農村の家によく見られるかまどのような形で、下からまきを燃やして熱し、パンを焼き上げることができる構造となっている。
オープンしたばかりの頃、朱さんは石窯や店内の内装をPRする動画をたくさん撮影し、ソーシャルメディアに投稿した。すると、すぐに地元のネットユーザーの注目を集めるようになり、オープンしてから1カ月ほどで客が少しずつ増え始め、知名度が上がるにつれて、軌道に乗るようになった。
今では週末になると、村や近くの山に遊びに来た行楽者、うわさを聞いてやって来た客などで、店内はにぎわいを見せるようになっている。
パンを買いに来る客のほとんどは子供連れの80後(1980年代生まれ)や90後(90年代生まれ)の男女で、中には40~50歳の中年の客ももいる。リピーターもたくさんおり、「1日に300~400個売れている」という。
朱さんは、「販売しているパンの原材料はとてもシンプルで、どこにでもある食材ばかり。100%天然の無添加が売りで、まきで焼き上げているため、とても香ばしい。優れた材料を使っているため、値段は28~35元(約560~700円)ほどで、一般的なパンよりもやや高めの設定になっている」としている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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