没入型アクティビティーが中国の若者の間で人気を集める理由とは?

人民網日本語版    2024年11月26日(火) 17時30分

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参加型でインタラクティブ度と体験度が高い没入型の文化観光アクティビティーが中国の若者の間で人気を集めている。

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「太白酒肆」で詩人の李白と漢詩を詠み合い、大運河博物館で脱出ゲームを楽しみ、唐代の宮殿で宴会に出席し、「紅楼夢」の小劇場を舞台上や舞台裏から鑑賞するといったような、参加型でインタラクティブ度と体験度が高い没入型の文化観光アクティビティーが近年、次々と話題となり、若者の間で人気を集めている。

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今の若者はこれまでのような「景色を見て回る」スタイルではなく、「景色に入り込む」スタイルの遊び方を好むようになっている。

中国では今、若者が祝祭日の旅行の主力軍となっている。旅行サイト・携程のデータによると、今年の国慶節(建国記念日、10月1日)に合わせた7連休中の予約のうち、2000~04年生まれの若者が占める割合は20%近くに達し、「85後(85~89年生まれ)」と「90後(90年代生まれ)」を抜いて、旅行消費の主力となった。

一部の観光スポットは個性的なアクティビティーを打ち出し、さらに多くの若者を呼び込むことに成功しているほか、ある意味、革新的な文化観光の新業態が生まれ、独特な地域IPや観光スポットの目玉を作り上げている。都市の代表的な観光ルートと若者の間で人気の「マーダーミステリー」といったゲームを組み合わせている都市もある。

観光客の女性・蘇さんは、山東省青島市のビール博物館を訪れ、マーダーミステリー「覚醒した醸造家」を体験。蘇さんは「シナリオに基づいて、博物館の見学ルートを進むと、人混みを避けることができたほか、スペシャルなシーンやサービスを楽しむことができた」と振り返る。

陝西省西安市や河南省洛陽市といった歴史・文化の名城は、歴史を前面に押し出したアクティビティーを打ち出している。例えば、お気に入りの伝統衣装などを選び、きれいにメイクしてもらい、センスあるカメラマンに写真を撮影してもらうという没入型アクティビティーが多くの観光客にとって、第一の選択肢となっている。

「没入型のアクティビティー」が人気を集める理由とは?

業界関係者は、「人気となっているのは、代表的なIPなどを活用して作り出された没入型のアクティビティー。代表的なIPというのは、もともと認知度や影響力が高いため、たくさんの観光客が集まって来る」としている。


陝西省西安市にある「長安十二時辰」は、人気映画やドラマのシーンにも出て来る唐代の街や文化を再現した没入体験型の娯楽施設だ。また、吉林省長春市の動植物園は、1986年に制作されたドラマ「西遊記」のライセンスを取得し、「西遊記」をテーマにした没入型のナイトツアーを打ち出している。そのショーなどに登場する「雪餅猴」は、五行山に閉じ込められた孫悟空をモチーフにしているという。

その他にも新たな目玉を打ち出して、観光客を呼び込んでいる観光スポットがたくさんある。 業界関係者は、「目玉を打ち出すというのは、観光客を呼び込む第一歩に過ぎない。魅力ある没入型体験には、ハイクオリティーのシーンの設計や素晴らしい文化が必ず必要となる。そして技術を駆使することで、観光客がその中に入り込んだような感覚を楽しめるリアルな体験を提供しなければならない」と指摘している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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