中国の医薬品工業が急速な発展を見せています。工業情報化部のデータによりますと、全国の医薬品工業の今年9月の付加価値成長率は10．5％に達して工業全体の3．7％を占め、新薬市場の規模は1000億元（約2兆1000億円）を突破しました。

先日開催された2024中国医薬品工業発展会議で、工業情報化部の金壮龍部長は、「中国の医薬品工業の革新能力は著しく増強され、新薬の開発数は世界第2位に躍り出た。2024年には37の新薬、51の新しい医療機器が発売され、新型抗体、核酸ワクチン、細胞と遺伝子治療薬などの最先端分野では世界の最前列を走っている。国際協力は引き続き深まり、中国医薬品企業の2024年の対外技術授権の取引規模は340億ドルを超え、良質な漢方製剤が世界に進出し、既に47の国や地域で503件の生産と販売の承認を得ている」と述べました。

会議で発表された報告によりますと、「第14次五カ年計画」(2021～2025年）期間中に「第13次五カ年計画」（2016～2020年）期間中の2．8倍となる113の国産新薬が発売され、市場規模は1000億元（約2兆1000億円）に達しました。ハイエンド医療機器の革新と画期的な進歩も加速しており、中国企業が開発した165の新たな医療機器が発売を許可されました。

さらに、工業情報化部は医薬品の製造供給能力を強化すると同時に、国家の医薬品備蓄システムを改善し、臨床で不足している医薬品、児童用医薬品、希少病用の医薬品の研究開発・製造を強化し、公衆衛生上の緊急時対応と国民の医薬品需要に効果的に応えています。また、世界的なイノベーション要因の集積を目指して、医薬品産業の開放協力をさらに推し進め、市場志向で法治化され、国際化された一流のビジネス環境を構築していくということです。（提供/CRI）