一部製品にゴキブリが混入していた疑いのある丸美屋食品工業の「とりごぼう釜めしの素」について、中国メディアの広州日報は26日、中国のECサイトでも販売されていると報じた。

同社は25日、ゴキブリとみられる虫の一部が混入していたとして同製品約1万5000個を自主回収すると発表した。消費者から異物混入の連絡があったという。対象となるのは賞味期限が2025年8月21日と9月3日で、内袋に「U4230N54」という番号が印字されているもの。

同社は「多大なご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます。今後このような事態が発生することのないよう品質管理体制を強化し、再発防止に努めてまいります」とコメントした。

騒動について伝えた広州日報は、「記者が検索したところ当該商品は複数の（中国の）ECプラットフォームで代理販売されており、店舗によっては累計販売数が2万8000個にも達している」と説明し、購入した消費者に賞味期限や番号を確認するよう呼び掛けた。

中国のネットユーザーからは「お辞儀をすればそれでおしまい」「食の安全問題は日本が比較的深刻だな」「（中国で）あまり注目されていないけどなぜ？」「（中国）国内の食品問題の方がやっぱり注目度が高いんだよな」「もし中国で起きていたら3日間はトレンド入りしているだろう」などのコメントが寄せられている。（翻訳・編集/北田）