Record China 2024年11月29日(金) 17時0分
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中国湖南省で巨大金鉱が見つかった。埋蔵量は1000トンを超え、資産価値は約13兆円に上る見通しだが、採掘する地層が深いことなどから、「理性的に見る必要がある」との指摘もある。写真は発見された金鉱。
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中国南部の湖南省平江県で巨大金鉱が見つかった、と国営メディアなどが報じた。金の埋蔵量は1000トンを超え、資産価値は6000億元(約13兆円)に上る見通し。専門家は金を採掘できる可能性が高いとしているが、採掘する地層が深いことなどから、「理性的に見る必要がある」との指摘もある。
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報道によると、湖南省の金鉱開発企業「湖南黄金(フーナン・ゴールド)」は「湖南省万古金鉱の地下2000メートルの深さで40個以上の金脈を発見した」と公表。 同社は「核心探査地域から現在まで発見された埋蔵量は約300トンで、3000メートルまで探査地域を拡大すれば予想埋蔵量は約1000トンになるだろう。総評価額は6000億元に達する」と付け加えた。最も含有率が高いと1トンの鉱石中に138グラムの金を含むという。
国営新華社通信によると、湖南省地質科学院も金鉱発見を発表。地質科学院の劉擁軍副院長は「今回の発見は中国の鉱物探査戦略において重要な成果」と評価した。
金鉱発見のニュースが伝わると、湖南黄金の株価はストップ高を記録。地元メディアは同社の金鉱発見について「ジャックポットを引き当てた」とし、先を争って報道した。
その一方で上海の経済メディアは企業が採掘する地層より深いことや金の含有率はばらつきが大きいことなどから、業界関係者の「理性的に見る必要がある」との声を紹介した。
ロイター通信が紹介した中国黄金協会のデータによると、2022年の中国の金生産量は前年比13.09%増の372.048トン。この数値はオーストラリア、ロシアの320トンやカナダの220トンを上回り、同年の産出量では世界一になっている。
22年の金消費量は10.63%減の1001.74トン。ゴールドバー(金の延べ棒)とコインの消費が17.23%減の258.94トンだったことが響いた。金価格の高止まりと為替相場の変動により現物への投資が減少した。(編集/日向)
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