中国の最先端決済システムに不満こぼす韓国人観光客、「水さえ買えない」と韓国紙

Record China    2024年11月30日(土) 22時0分

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現金やクレジットカードが不要な最先端の決済システム化が進む中国。韓国紙は自国人観光客の「不満が高まっている」と指摘し、「水さえ買えない」などとこぼす声を伝えた。写真は中国の決済システム。

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中国では現金やクレジットカードが不要な最先端の決済システム化が進む。中国が韓国人の短期滞在ビザを免除したことで隣国を訪れる韓国人が増える中、韓国紙は「不満が高まっている」と指摘。スマートフォンのアプリを使いこなせないと「水さえ買えない」などとこぼす韓国人観光客の声を伝えた。

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朝鮮日報によると、11月15日から18日までの日程で妻と上海を訪れた韓国人観光客のAさん(57)は衝撃を受けた。無人店舗や自動販売機だけでなく、食堂や雑貨店でも現金はもちろん、ビザカードもマスターカードも使えなかった。中国国内のスマホ決済アプリしか使えないという事態にAさんは絶句したという。Aさんは「街頭で水1本も買えずに死にそうだった」と話した。

11月初め、江蘇省蘇州市を旅行した会社員Bさん(33)は、地下鉄に乗ろうとして困った。中国政府が開発したアプリをスマホにインストールし、名前と旅券番号を入力するよう求められたところまでは我慢できたという。

中国の決済システム

ところが、アプリを使うためには中国現地の携帯電話番号を入力して認証を受ける必要があるというメッセージにあきれた。「結局タクシーに乗ったが、タクシー運転手も小銭を持ち合わせていないというので、16元(約340円)の距離に50元を払った」と振り返った。

大学院生のLさん(26)は世界文化遺産の敦煌で莫高窟を見物するために11月14日に出国した。しかし、そこでも中国現地の携帯電話番号がなければ予約ができなかった。Lさんは「現場で発売される入場券もすぐに売り切れた。韓国から2800キロ離れた所までやって来て、莫高窟を目前にして引き返さなければならなかった。二度と中国には行きたくない」とぶちまけた。

最近中国のSNS・微博(ウェイボー)では、ある韓国人女性が「中国の決済システムを改善すべきだ」と訴える動画が話題になった。多くの中国人は「われわれは気付かなかったが、外国人には不便かもしれない」という反応を示した。その一方で一部には「韓国の決済システムが遅れているのになぜわれわれを責めるのか」「韓国人は井の中のかわずのようだ」とのコメントもあった。

朝鮮日報は専門家の「中国のIT産業は過渡的な段階を飛ばし、一気に最先端技術を導入した面がある」との見方を紹介。「中国政府もこうした問題を認識し、さまざまな措置を打ち出している。今年3月、中国国務院(中央政府)は現金を使用可能な環境を持続的に最適化し、交通、買い物、エンターテインメント、観光、宿泊などの分野で現金による支払いを保障した」「現金を拒否すれば処罰される可能性がある点を広報し、事業者はお釣りを準備しなければならないと呼び掛けた」と報じた。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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