夫に崖から突き落とされた中国人妊婦、5年経っても離婚できず=夫は6億円超の賠償請求の姿勢―中国メディア

Record China    2024年12月2日(月) 17時0分

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1日、重慶広電集団ニュースチャンネルの微博アカウントは、5年前にタイで夫に崖から突き落とされた当時妊娠中だった中国人女性が、今なお離婚できていないことを告白したと報じた。

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2024年12月1日、重慶広電集団ニュースチャンネルの微博(ウェイボー)アカウントは、5年前にタイで夫に崖から突き落とされた当時妊娠中だった中国人女性が、今なお離婚できていないことを告白したと報じた。

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この女性は5年前の19年6月、夫によって崖から突き落とされたとされる王暖暖(ワン・ヌアンヌアン)さん。当時の中国メディアの報道によると王さんは当時妊娠3カ月で、ウボンラーチャターニー県の国立公園内で高さ34メートルの崖から転落。大腿骨など複数箇所を骨折したが奇跡的に一命を取り留め、胎児も無事だった。夫は多額の負債を抱え、裕福な家庭に育った妻の財産目当ての犯行とみられている。

同アカウントは、王さんが今年9月にSNSを通じて、当時おなかの中にいた赤ちゃんが無事生まれたことを明かすとともに「息子の出生届を出そうとした時に初めて、婚姻が継続している間は子どもの父親として夫の名前を記載しなければならないと知らされた」と告白したことを紹介。翌日にはライブ配信を通じ、夫との離婚を求める訴訟を起こして裁判開始を待っている状況だと語ったことを伝えた。

その上で、自身を崖から突き落とした夫といまだに離婚はおろか離婚訴訟を起こせなかった理由について説明。現地警察に逮捕された夫は殺人未遂罪で起訴され、一審で無期懲役を言い渡されたものの二審では「故意とは認定できない」として懲役10年に減刑され、三審制のタイでは判決が確定していないとした。そして、中国の刑事訴訟法に照らせば「被害者に物質的な被害がない限り、刑事事件が最終的に解決するまで中国国内で離婚訴訟を起こせない」ため、刑事裁判の長期化が離婚訴訟の早期開始を妨げていると紹介した。

タイで夫に崖から突き落とされた中国人妊婦

また、相手の刑が確定して刑務所に収監されれば中国国内で離婚を申し出ることが可能になるものの、離婚訴訟は被告の所在地を管轄する裁判所で起こすことが民事訴訟法で求められているため、タイの刑務所に「長期滞在」する夫を相手として離婚訴訟を起こすには「外交ルート」を通じて書類のやり取りを行う必要があり、手続きが非常に煩雑になると指摘している。

同アカウントは、王さんが「いまだに離婚ができない上、夫側が『精神・青春損失費』などと称して3000万元(約6億3000万円)の離婚賠償費用を求めようともしている」と語ったことを伝えた。

中国のネットユーザーからは「こんな話を見たら誰だって結婚したくなくなる」「これで夫のほうが賠償金を請求してるなんて、小説だってそんなストーリーにはならない」「結婚は簡単にできるが離婚は大変。だったら結婚しないほうが良い」「こんな状況でもわが子の父親に犯罪者である夫の名前を載せなければいけないなんて、わが国の婚姻法はどれだけおめでたいんだ」といったコメントが寄せられている。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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