人民網日本語版 2024年12月3日(火) 6時30分
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中国では今、「グッズ経済」が突如爆発的活況となっている。
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中国では今、「グッズ経済」が突如爆発的活況となっている。「二次元(2D画像で描いたアニメ・漫画・ゲームなどの総称)」ファンのグッズ爆買いが、ついに資本市場にまで影響を及ぼすようになったからだ。
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「グッズ経済」が多くの人や資本市場の目に留まるようになり、関連の株価が急騰している。11月26日、広博や奥飛娯楽、高楽といった関連企業の株が次々にストップ高となった。また、11月27日午前、グッズ関連の企業の株価は引き続き上昇し、香港証券取引所に上場しているフィギュアメーカー・泡泡瑪特(ポップマート)の株価は、今年最大の4倍以上に上昇した。
グッズショップのオーナー・王楊(ワン・ヤン)さんは、「今年は売れ行きがとてもいい。毎日、店内は客でにぎわっている。小学生からサラリーマンまで、いろんな年齢層の客がいる」と喜ぶ。
グッズは、中国の若者の間では音訳されて「谷子(グーズ)」と呼ばれており、主に各種「二次元」関連の商品を指す。
小さくて、かわいらしく、ちょっとした楽しみをもたらすそれらのグッズに引かれ、すでに中年になっている「二次元」ファンや、若い二次元ファンの親なども、グッズを購入するようになっている。
中国のソーシャルゲーム会社・米哈游(MiHoYo)の公式ショップでは、1個15元(約300円)の缶バッジが40万個以上売れている。ソーシャルゲーム「陰陽師」のオフィシャルサイトで最もよく売れているのはあるトレーディングホログラムカードで、すでに6000枚以上売れている。オンラインショップだけでなく、実店舗のグッズショップも、いつの間にか都市の各商業圏に店を次々と構えており、グッズショップができたことで再び人気を集めるようになった古い商業施設も少なくない。
北京の捜秀城や上海の静安大悦城、深センの中州湾といった商業施設にはグッズショップが並び、各種大人気アニメやゲームの関連グッズが勢ぞろいしているため、「二次元」ファンの「聖地」と化している。
では、「グッズ経済」はどれほどの盛り上がりを見せているのだろうか?オンラインプラットフォームのデータを見ると、ソーシャルコマースプラットフォームの「小紅書」では、グッズ関連の話題のクリック回数が延べ20億回以上に達している。ショート動画共有アプリ「抖音(中国版TikTok)」のグッズ購入関連の動画の再生回数は延べ約57億回に達している。また、データ分析会社「巨量算数」のデータによると、今年、「グッズ」というキーワードの検索回数は前年同期比で39.04%増に達している。
「グッズ文化」が台頭しているのを背景に、多くの機関が今後その市場がさらに成長すると見込んでおり、それが関連企業の株価が急上昇している主な理由となっている。
市場調査会社・艾瑞諮詢(iResearch)のデータによると、中国の二次元と関連商品市場は2023年に2219億元(約4兆4380億円)規模に達した。関連商品市場だけを見ると1024億元(約2兆480億円)規模で、二次元市場はすでにコンテンツ産業のけん引からコンテンツ産業と関連商品産業のダブルけん引へと転じている。2029年には、二次元産業の規模は5900億元(約11兆8000億円)にまで拡大し、複合年間成長率 (CAGR)は18%に達すると予測されている。ユーザーの規模を見ると、2023年、中国の二次元とその関連商品のユーザーは5億人以上に達した。今後は若い00後(2000年以降生まれ)が二次元ユーザーの増加をけん引するとみられている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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