米国はなぜ中国人学生に人気がなくなったのか―ロシアメディア

Record China    2024年12月7日(土) 19時0分

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2日、環球時報は「米国の中国人学生を呼び込む力はどうして低下したのか」と題したロシアメディアの報道を紹介する記事を掲載した。写真は米ニューヨークのブルックリン橋。

2024年12月2日、環球時報は「米国の中国人学生を呼び込む力はどうして低下したのか」と題したロシアメディアの報道を紹介する記事を掲載した。

記事は、ロシアメディア・スプートニクの11月30日付文章を引用。記事によると、スプートニクは最新のデータとして中国人学生による米国留学熱が低下する中で、インド人学生が15年ぶりに中国人を抜いて米国最大の留学生源になったとし「中国の学生と家族は、留学先の選択を見直し始めている」と評した。

そして、専門家からは、米国政府が中国との戦略的な競争を激化させ、中国への圧力を高め続けていることで、両国間の人や文化の交流が阻害されているとの見方が示されたとした。

また、米国の非営利団体「国際教育協会」の研究主管であるミルカ・マテル氏は近ごろ「この3年で中国人留学生は減少しており、特に学部生の減少が目立った」と述べたほか、EFエデュケーション・ファーストのスティーブン・ハン氏が「米国に留学する中国人学生の減少は、中国の家庭の留学に対する関心低下を意味するわけではなく、選択肢が増えたことによるもの。英国オーストラリアなどが有利な留学政策を実施しており、留学先や適切な大学を選ぶ選択肢が増えたのだ」と解説したことを伝えている。

さらに、これまで多くが留学することを選択してきた中国人学生が、自国にとどまって勉学に励むことを選ぶようになったとも指摘。その背景には中国の大学のブランド力が向上し、米国で教壇に立っていた中国人教員の多くが米国での困難に直面するなどして中国に戻ってきたこと、また、中国の教育の質が顕著に高まったことがあるとした。

スプートニクの文章は、中国の学生や家族が他国への留学や中国国内での就学を選択するようになったことで、米国の留学教育市場は大きな影響を受けていると紹介。この状況は米中間の人的、文化的交流を間接的に低減させると同時に、他国にとってより多くの中国人留学生を呼び込む新たなチャンスになっており、中国人学生にとっては進路の選択肢がますます広がることになると評した。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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