2014年9月20日、中国湖北省武漢市にある華中師範大学の食堂で撮影された女の子の写真。学生たちが食後、テーブルに放置していった食器を片付ける姿に中国ネットユーザーの注目が集まり、「この女の子に学ばないといけない」などの称賛の声が相次ぐ一方、学生たちには批判が集中している。

【その他の写真】

女の子は6歳で、食堂で働く男性の子ども。父親が忙しくて手が回らないときに、こうして食器の後片付けを手伝っているという。写真には「食器を戻してくださった学生さんに感謝します」と書かれた張り紙も見える。

この様子を伝えた人民日報のアカウントが「あなたは自分で食器を片付けていますか？」と問い掛けると、中国のネットユーザーからは

「われわれはこの女の子に学ばないといけない」

「この子はいい子だな」

「女の子、かわいい〜」

「なんてお利口さんなんだ。それに引き換え学生は…」

といったコメントが相次いで書き込まれている。

当然のことながら、学生たちには手厳しく

「大学で何を学んでるんだ？」

「ついでなんだから、持って行けばいいのに。今の大学生はこんなことも面倒くさがるのか？」

「え？自分で下げない学生がいるのか？」

「うちの学校ではみんな自分で持って行ってるよ！」

「私は片付けるよ。だって当たり前のことじゃない」

「学歴が高くても、素養がなければなんにもならないのにね」

などの“集中砲火”を浴びせている。

批判の矛先は

「教育の失敗」

「学校が悪い。もっと厳しく規定するべきだ」

などと大学当局にも向けられている。

また、寄せられたコメントの中には

「食堂ではテーブルをふき、食器を片付ける人を雇っていることもある。彼らの給料はわれわれが払った金から出ているんだ。自分で片付けたらサービスを享受できない上に、ただメシを食わせることになるんじゃないのか？」

と、今の中国の一面をうかがわせるようなものもある。（編集/KU）