CRI online 2024年12月4日(水) 13時20分
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高齢化対策として地域コミュニティーの取り組みが重視されています。
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高齢化が急速に進む中国。1949年に35歳だった平均寿命は2023年には78.6歳になり、60歳以上の高齢者は2億9000万人で総人口の21%を超え、2050年には30%に達すると予測されています。
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その対策の一つとして重視されているのが、地域コミュニティの取り組みです。前回、中国東北部吉林省の社区(コミュニティ)の高齢者の暮らしをご紹介しました。今回はそれを支える社区の取り組みに注目します。
吉林省琿春市はロシアおよび朝鮮と国境を接する小さな街。琿春市新安街道「長安社区」は1.1平方キロメートルの中に3480戸6210人の住民を抱える大型の社区で、漢族、朝鮮族、満族、蒙古族などの住民が共に暮らしており、少数民族は全体の56%を占めています。
どの国であろうと住民間のトラブルというのはつきものです。多民族が共に暮らしていればなおさらではないか?そう思っていたところに案内されたのが「人民調解室」でした。
「調解」は日本語では「仲裁」「調停」に相当します。高齢者が毎日のように訪れる「人民センター」にはレクリエーション室の他に、もめごとの仲裁を行う「人民調解室」があり、そこで仲裁人を交えて話し合いが行われるのです。
その仲裁人も、蒙古族、漢族、朝鮮族のそれぞれの民族から選ばれており、公平に仲裁が行われるよう工夫しているとのことでした。
また、独居老人には特に注意を払っており、生活が困難な人には毎日2回の訪問を行う、何日か外で見かけない人がいたら外から部屋を見てカーテンの開け閉めや電灯をチェックして安否確認をするといったことを、ボランティアを募って行っているとのことでした。
ユニークな取り組みの一つが、配達業者による社区内のトラブルチェックです。中国では、買い物の宅配やケータリングサービスが発達しており、日本とは比べ物にならないほど利用されています。毎日、社区内の隅々にまで訪れる配達員に協力を求め、問題を見かけたら写真を撮り、チャットサービスに投稿してもらうことで、迅速なトラブル対応を可能にしているとのこと。これは日本でも取り入れられる方法なのではないかと思いました。(提供/CRI)
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