ロケット専門家、中国商用ロケットの「4段階」発展の青写真を描く

人民網日本語版    2024年12月5日(木) 1時0分

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中国のロケット専門家は商用ロケットの発展の見通しを説明した。

海南省文昌市で2日に行われた文昌国際航空宇宙フォーラムで、中国科学院院士でキャリアロケット技術専門家の范瑞祥(ファン・ルイシアン)氏は大会報告を行い、中国の商用ロケットの発展の見通しを説明した。范氏は、中国の商用ロケットは高コスト、低頻度の打ち上げから再利用可能の高効率、高頻度の打ち上げに発展し、将来的に四つの発展段階を経ると予測した。中国新聞網が伝えた。

第1段階では、現役の成熟したロケットおよび直径4m級の新型商用ロケットが打ち上げミッションを担当する。この種類のロケットは1 回限りの使用で、その地球近傍軌道の積載量は10トン級に達し、中国の商用ロケットの発展の重要な基礎を固める。

同時に、中国の複数のビジネス企業が直径3.35~4.5mの複数種類の商用ロケットを研究開発中だ。来年と再来年には初の打ち上げと飛行が次々と行われ、技術が成熟してからロケット第1段の回収飛行検証を行う。

ロケットが再利用段階に入ると、中国の商用ロケットの発展の第2段階と見なすことができる。この段階の目標は直径5m級のロケットの開発だ。ロケットの第1段は再利用でき、その地球近傍軌道の積載量は20トン級に達する。この種類のロケットは開発成功後、将来の中国商用ロケットの中心になる。

第3段階は直径7m級の液体酸素・メタンガス推進剤を採用する超大型ロケットの開発だ。第1段は再利用でき、その地球近傍軌道の積載量は50トン級に達する。

第4段階は直径10m級の2段を再利用できる大型ロケットの開発だ。その地球近傍軌道の積載量は100トン級に達する。

中国は2030年までに毎年1500基以上の商用衛星を打ち上げる。商用ロケットの打ち上げ回数は毎年少なくとも150回になる。低軌道コンステレーションの何千もの衛星の打ち上げと展開はキャリアロケットの大きな課題となる。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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