Record Korea 2024年12月5日(木) 13時0分
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5日、韓国・中央日報は、尹錫悦大統領が3日深夜に非常戒厳令を宣布した背景について考察する記事を掲載した。写真は尹大統領。
2024年12月5日、韓国・中央日報は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が3日深夜に非常戒厳令を宣布した背景について考察する記事を掲載した。
記事は今回の事態について、尹大統領の「気分屋な性格」が災いをもたらしたのではないかと指摘している。「政界の両極化」の打開を強調してきた尹大統領は2日、参謀らに内需・消費促進のための特段の対策を求めたが、その翌日に突然戒厳令を宣布した。
尹大統領は21年7月30日、当時の李俊錫(イ・ジュンソク)「国民の力」代表がソウル不在中に電撃入党し、「李俊錫パッシング(無視)」騒動を起こした。その後から「重要な決定を思いつきでする」と批判されてきた。与党関係者らによると、尹大統領は日頃から「ぱっと戒厳令でも出してしまおうか」との言葉をたびたび口にしていたという。
複数の関係者によると、尹大統領が3日午後10時23分に緊急談話を開始する直前まで、大統領室の参謀陣のほとんどは戒厳令宣布の状況について知らされていなかった。鄭鎮碩(チョン・ジンソク)秘書室長にも宣布直前まで情報が共有されていなかった。今回の戒厳令は、尹大統領に宣布を建議したとされる金竜顕(キム・ヨンヒョン)国防部長官などごく少数のメンバーで極秘裏に計画が進められたという。与党関係者は「金建希(キム・ゴンヒ)大統領夫人も事前に知らされていなかった」「むしろ金夫人が知っていたらここまで問題は大きくなっていなかっただろう」などと話したという。
また、記事は「最大の疑問は、尹大統領がわずか6時間で水の泡になることを実行した理由だ」とし、「与党では、戒厳令の性格上、保安に集中するがあまり実行力に欠けた可能性が指摘されている」と伝えている。戒厳軍の重要な役割を担う軍指揮官も談話直前まで何も知らされていなかったとの証言もあるという。
また、尹大統領が戒厳令の実行力を見誤った可能性もあるとされている。3日深夜という状況でも、軍兵力より野党議員が先に国会に集結した。
一部からは「尹大統領は初めから警告を目的としていた」との主張も出ている。与党関係者は「尹大統領は国会と武力衝突が起きないよう、戒厳令宣布の1時間後に軍隊を出動させた」「初めから立法独裁を通じた野党の暴走に警告を与えるためにしたもので、実際に国会を掌握しようとしたのではない」と話したという。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは「戒厳令は遊びじゃない」「1回の警告で大韓民国を30年後退させた」「戒厳令を野党への警告に使うというばかげた発想。国の信頼度はだだ下がり」「国会と国民をビビらせるために軍隊を動員するという発想は、アフリカ軍部の独裁者らの発想では?」「つまり酔っ払った勢いだったってこと?」「『ぱっと戒厳令でも出してしまおうか』なんてことを言う人が大統領をやっているなんて…」「金夫人が事前に知っていたらこうなっていなかっただって?政務の判断を夫人に委ねていると認めたということ?」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/堂本)
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