長江デルタの「GDP1兆元都市」が9都市に、全国の3分の1占める―中国

人民網日本語版    2024年12月6日(金) 14時30分

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長江デルタの「GDP1兆元都市」が9都市に上った。写真は蘇州。

長江デルタ地域の一体化発展の「業績表」の中で、「国内総生産(GDP)1兆元(約20兆円)都市」が最も注目を集めるキーワードとなっている。

2018年から23年にかけて、長江デルタの「1兆元都市」は6都市から9都市に増えた。順に上海蘇州杭州、南京、寧波、無錫、南通、合肥、常州の9都市で、合計すると全国のGDPの3分の1以上を占める。全国的には26都市ある。

今年第1-3四半期(1-9月)には、長江デルタの3省1直轄市のGDP成長率は5.4%となり、全国平均を0.6ポイント上回った。江蘇省の徐州、揚州、塩城の3都市は「1兆元都市」を目指し、達成に向けたタイムテーブルを明確に打ち出した。浙江省の温州、紹興なども「1兆元都市」の重要な予備軍だ。

長江デルタの「1兆元都市」が拡大し続けるその秘訣は何だろうか。長江デルタ一体化発展のボーナスが避けて通ることのできない答えの一つになるだろう。4日に長江デルタ地域協力弁公室は記者会見を開き、長江デルタ一体化発展の「業績表」と「目標書」について説明した。

長江デルタでは研究開発(R&D)費用の投入の割合が18年の2.81%から23年の3.34%に上昇した。グローバルテクノロジークラスターベスト100のうち、上海-蘇州クラスターは18年の11位(この年は上海クラスターのみ)から24年は5位に躍進した。南京クラスターは9位となって、初めてベスト10入りした。

長江デルタはテクノロジー資源の開放・共有のプロセスが加速し続けている。長江デルタテクノロジー資源共有サービスプラットフォームは大型科学機器をすでに4万6441台(セット)集積し、長江デルタテクノロジーイノベーション・バウチャーがサポートした企業のノベーションサービス購入回数は延べ7000回を超え、購入額は1億7000万元(約34億円)を超えた。

テクノロジーイノベーションと産業のイノベーションの融合が加速する中で、長江デルタの新エネルギー自動車産業チェーン体系が最もよい事例になる。現在、全国で生産される新エネ車10台のうち、4台は長江デルタ地域で生産されたものだ。

長江デルタ一体化発展は人々にも実質的な獲得感をもたらした。例えば、「軌道の上の長江デルタ」が移動を便利にした。長江デルタの3省1直轄市をまたぐ「スーパー環状線」とされる高速鉄道が6月15日に開通した。今年は池黄(池州-黄山)高速鉄道、杭温(杭州-温州)高速鉄道、宣績(宣城-績渓)高速鉄道が相次いで開通して運行をスタートした。長江デルタの高速鉄道営業距離数は7600キロメートルを超え、18年の4150キロメートルと比べると80%以上長くなり、第14次五カ年計画(2021-25年)期間の終わり頃には8000キロメートルを超えることが予想される。

質の高い発展を達成するために生態環境を犠牲にするという代償を支払ってはならない。今年1-10月、長江デルタ地域の平均優良天気日数の割合は83.3%に達し、18年同期に比べて8.2ポイント上昇した。PM2.5(微小粒子状物質)の平均濃度は30マイクログラム/立方メートル(㎍/立方メートル)となり、18年同期の42㎍/立方メートルに比べて大幅に低下した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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