2024年12月9日、台湾メディア・中天新聞網は台湾の高速鉄道車内で座席を巡って乗客同士が水を掛け合うトラブルが発生したと報じた。

記事によると、現地時間8日午後0時25分に左営駅を発車し同2時50分に南港駅に到着する高速鉄道826号列車の11号車で、若い女性が小学4年生の児童の頭に水を掛けた。すると児童の母親が反撃し、同じように女性の頭に水を掛けたという。そして、母親が女性に水を掛ける一幕の動画がネット上で拡散して物議を醸したという。

児童の母親は「4人で高速鉄道に乗車し、息子と私はそれぞれ自分で探して別々に座っていた。その後、私は隣の乗客に対し、席を替わってもらえませんかと聞いたところ快諾してくれたので、息子と席を入れ替わってもらったのだが、その時に青い服を来た若い女が走ってきて私の隣の座席に座ってしまった。事情を説明すると、女は『レベルが低いわね』と言い放ち、怒りながら席を立った」と語った。

母親によると、その後、程なくして息子がこの女性からコップで大量の水を掛けられているのを目撃した。しかも女性が「ん？私は水を飲んでいるだけなのに、どうかしたの」などととぼけたことから、母親は怒り心頭に発して反撃を決意。息子がやられたのと同じように女性の頭にミネラルウオーターを掛けたところ、女性は床にしゃがみこんで大声で泣き出したという。

記事は、母親の主張について目撃者を自称する複数のネットユーザーが次々と自身の見解を表明したと紹介。あるユーザーは「子どもが大声で女性に席を離れるよう騒いでいた。さらに、子どもが女性の座席や体を足で蹴ったりしていたようにも見えたほか、汚いののしり言葉を女性に浴びせていた。迷惑な子どもで、車内の乗客は女性の方を擁護していた」と母親の主張と衝突するような証言をしたと伝えた。

そして、このユーザーの証言に対し、母親が「全く事実と異なる。高速鉄道の監視カメラ映像が公開されたら、このユーザーも一緒に告訴する」と反論していることを合わせて紹介した。（編集・翻訳/川尻）