Record China 2024年12月11日(水) 7時0分
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8日、中国のポータルサイト・捜狐に、価格が高止まりしている電気自動車(EV)用バッテリーの価格が近い将来大きく値下がりしてEVが完全普及する可能性があるとの記事が掲載された。
2024年12月8日、中国のポータルサイト・捜狐に、価格が高止まりしている電気自動車(EV)用バッテリーの価格が近い将来大きく値下がりしてEVが完全普及する可能性があるとの記事が掲載された。
記事は、初期のEV所有者が現在、バッテリーの寿命に直面し、十数万元で購入したEVに対しバッテリー交換が6万元(約120万円)といったような高額なバッテリー交換費用に頭を悩ませていると紹介。EVによって節約したエネルギーコストは車両の買い替え費用はおろかバッテリー交換費用を賄うにも遠く及ばず、長年使用した化石燃料車の方がよっぽど中古車としての価値が残っている状態だと伝えた。
そして、バッテリーのコストが高い主な原因はリチウムなどの材料費が高騰していることにあるとする一方で、ここ数年バッテリーのコストは徐々に下がっているとも指摘。2022年の時点で1キロワット時あたり153ドル(現在のレートで約2万3000円)だった価格が、23年には149ドル(同約2万2500円)まで下がっており、業界の予測では、26年には80ドル(同約1万2100円)、2030年には最低35ドル(同約5300円)程度にまで下がる見込みだとした。
また、26〜30年ごろには固体電池の量産が開始され、これもリチウムイオン電池価格の低下を促す要因になると紹介。固体電池の普及によりリチウムイオン電池やもともと低コストなナトリウムイオン電池は主に低価格帯の車両に使用されるようになるとした。そして、低価格車向けのバッテリーパックのコストは将来的に2万元(約40万円)程度まで下がる可能性があり、化石燃料車からEVへの乗り換えで節約できるエネルギーコストもバッテリー交換費用を上回るようになるだろうと予測した。
さらに、バッテリーのコストが低下することでバッテリーパックの標準化が進み、異なるメーカー間でバッテリーが互換可能になる可能性があり、メンテナンスや交換が容易になることで消費者の利便性がさらに向上すると指摘。そうなれば化石燃料車は完全に淘汰される日も訪れるだろうとした。(編集・翻訳/川尻)
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