「夏目友人帳」は最も癒される日本のアニメ、視聴者を16年も魅了する理由とは―中国メディア

Record China    2024年12月16日(月) 15時0分

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11日、中国メディアの新周刊は日本のアニメ「夏目友人帳」が視聴者を16年も魅了している理由について分析した。

2024年12月11日、中国メディアの新周刊は日本のアニメ夏目友人帳」が視聴者を16年も魅了している理由について分析した。

「夏目友人帳」は緑川ゆき氏の漫画が原作。妖怪を見ることができる高校生の主人公・夏目貴志が祖母のレイコから妖怪を子分とする証しにその名を書かせたという遺品「友人帳」を受け継ぎ、自称用心棒の妖怪・ニャンコ先生と共に、妖怪らにその名を返す日々を描く。

記事はまず、「『夏目友人帳』は08年の放送開始から16年間、多くの人に愛され続けている。その不変の温かさは視聴者にとって一種の力となっており、中国のドラマ・映画口コミサイトの豆瓣(douban)で10点満点中9.5点という高評価を得ている。7年ぶりの新シリーズの第7期で『夏目友人帳』が帰ってきた」とし、改めてその魅力をひも解いた。

記事は、「多くのアニメ作品が緻密で一貫したストーリーを持っているのに対し、『夏目友人帳』は1話完結型のエピソードで構成されている。同作にも主線は存在するが、その主線は夏目と妖怪のさまざまなエピソードの中に埋め込まれており、時折顔をのぞかせる程度。1話約20分の中で、悲しい話や温かい話が丁寧に描かれている。この形式が視聴者に安らぎを与えるのだ」と論じた。

また、「『夏目友人帳』が多くの視聴者を魅了している理由の一つは、妖怪という存在を新たな視点で描き出している点にある。歴史的に妖怪は恐怖や不安の象徴として描かれ、人と対立する異質な存在とみなされてきた。しかし同作では、妖怪はもはや悪意を持つ存在ではなく、人と同じように喜怒哀楽などの感情を持つ存在として描かれている」と説明した。

さらに、「『夏目友人帳』は表面的には人と妖怪の物語を描いているように見える。しかし実際には、異なる存在との共存の道について語っている。かつて夏目は祖母に対して不満を持ったり、自分が持つ『妖怪を見る力』を嫌悪していたこともあった。しかし最終的には、普通とは異なる自分を受け入れ、その結果として多くの妖怪と交わる機会を得た。夏目の視点を通じて、自分と外見や経験、価値観が異なる人と出会った時にどのように向き合うべきなのかを考えさせられる」と言及した。

そして、「視聴者にとって『夏目友人帳』の主線がどこに向かうのかは、もはやそれほど重要ではない。人と人、そして人と妖怪の出会いには、どこか寂しさを伴いつつも、しばしば柔らかい質感があり、人々の心を優しく包み込む。物語がどこまで進み、あるいはどの瞬間に終わるのか、私たちにはまだ分からない。それでも『夏目友人帳』の物語が存在し続ける限り、この作品自体が多くの人に癒やしを与え続けるのだろう」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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