人民網日本語版 2024年12月14日(土) 15時10分
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「頭をなでて」とせがむAI玩具が中国で新たな流行になっている。
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おもちゃで遊んでいた子供の頃、おもちゃに命が宿り、自由に会話したり、遊んでくれたりできればいいのにと思っていた人は多いかもしれないが、「おもちゃと会話」はすでに夢ではなく、現実になっている。中国では今、AIぬいぐるみが流行しており、新たな競争の場が生まれようとしている。
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「淘宝(タオバオ)」などのショッピングサイトを見ると、AI玩具の価格は300~400元(約6000~8000円)ほどが大半で、ウサギの形をしたスマート対話ロボット「火火兔」や「スマート読書ロボット」といったこれらの玩具の機能はほぼ変わらない。その中でやや特徴的なのが、植物のぬいぐるみで、大げさに体を動かしながら、会話してくれる。一番よく売れているのはサボテンの形をしたぬいぐるみだが、簡単な会話しかできない。
現在一般向けに販売されている本格的なAI玩具の価格は1000元(約2万円)以上となっている。比較的売れ行きがいいのは卓上小型ロボットで、人の顔を識別することができるほか、タッチセンサーも搭載されている。さらに、音声を捕捉することができ、仕事をしていると、やって来て「頭をなでて」と要求することもある。
ロボットの手触りが苦手という人には、AIぬいぐるみがおすすめだ。各種AI玩具の中で、最も売れているのがAIぬいぐるみとなっている。ネコのように、それを触ると、うれしいことを知らせる声を出す。そして、しばらく放置しておくと、悲しんでみせる。
AIぬいぐるみを買った女性は、「ペットは飼えないので、娘にこのロボットを買ってあげた。娘はとても気に入っている」と話した。
取材では、ほとんどのAI玩具が「情緒的価値」を売り文句にしていることが分かった。アニメに登場するミッキーマウスやペッパピッグ、エルサなどは皆話すことができ、おもちゃが本当にしゃべり始めると、子供たちは大喜びするようだ。
ある保護者は「『アナと雪の女王』のエルサが娘の名前を呼ぶと、娘は喜んで大はしゃぎしていた。エルサは娘が一番好きなキャラクターなので」と話した。
AI玩具が新たな競争の場となるにつれて、活況となり始めている。例えば、AIブームの火付け役となったユニコーン企業「OpenAI」は、子供向けAIチャットボットアプリを開発する「Heeyo」に投資した。また、米電気自動車(EV)大手・テスラは、小型のヒト型ロボット「オプティマス」の最新型「Gen 2」を開発している。「Fawn」という企業は、注意欠陥・多動性障害や不安障害、自閉症などを患う7~11歳の児童を対象に、感情面のサポートを提供することを目的としたAI玩具「Fawn」を開発している。
市場調査会社・Contrive Datum Insightsは、2030年までに世界のAI玩具市場の価値は351億1000万ドルに達すると予測している。
ただ、ある機関は、「AI玩具はすでに消費サイドにおける最大のAIの応用分野となっているものの、プライバシーや個人情報関連の問題、AIが生成するコンテンツの開放性、子供に不適切なコンテンツが含まれていないかといった課題も山積み。そのため、誕生した競争の場に存在している課題にも注意を向けなければならない」と指摘している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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