2024年12月13日、韓国・イーデイリーは、国民向け談話の中で非常戒厳宣言は不可避で合法的なものだったと主張した尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領について、医学界の一部から「精神鑑定が必要なほど危険な状態に見える」との声が上がっていると伝えた。

尹大統領は12日午前、国民向け談話を発表した。MBCはその内容について「戒厳宣布の当為性ばかりを強調し、『北朝鮮による選管ハッキング攻撃疑惑』のような陰謀論的なものにまで言及し、不信感を自ら招いた」と伝えた。

また、精神科医への電話取材を行い、「尹大統領は自己愛性パーソナリティーの類型に見える」「過ちを指摘されることに耐えられない性格に、大統領という大きな権力を与えられたことで、人格的な欠陥が生じた」などとも伝えている。

2人の精神科医が尹大統領について「自己省察ができず、自分のとった行動を正当化できる情報ばかりを探す」「（談話文は）言うべきこととそうでないことの区分ができていない。釈明のはずが逆に問題になっており、正常な判断が容易ではないのかも」「国民に対する共感能力を喪失し、現実を歪曲（わいきょく）し自分のいいように判断し、対話さえ不可能な状態が『妄想』だが、そういうレベルで精神鑑定を受けたほうがいいレベル」「直接診察していないので確かなことは言えないが、大統領の言葉とは信じられない内容。この状態では何か誤った決定を下すのではと懸念される」などとコメントしている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「精神疾患に持っていく気か」「この人は検事総長時代もこういう人間だった。総長候補の時は清廉ぶってたけど、総長になってからはひどいもんだった」「大統領になって権力を握ったから性格が変わったわけじゃない」「人の性格は子供の頃に形勢されて、絶対に変わらない」「精神科医から見てもまともじゃないってことか」などのコメントが寄せられている。

一方で「尹錫悦が悪いのは分かってるが、診察もしてない精神科医がこういうことを勝手に言っていいのだろうか」といった批判的な声も見られた。（翻訳・編集/麻江）