Record China 2024年12月22日(日) 15時30分
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中国メディアの環球時報によると、英字メディアのジャパンタイムズはこのほど、中国について「雇用市場の不安定化で高学歴の若者がツアーガイドに転向」とする記事を掲載した。
記事によると、中国で今年の全国ツアーガイド資格試験に申し込んだ人は前年比45.12%増の31万7800人に上り、多くの省で過去最多を記録した。中でも大学の学位を持ち、外国語を専攻した受験者が増えている。
記事は「経済が減速し、雇用が不安定な中国では、ツアーガイドが代替手段としてますます人気を集めている」とし、「ツアーガイドはこれまで短期的または季節的な仕事とみなされてきたが、コロナ後の旅行業界の回復により、そうした認識は変わった」とする旅行データ分析を提供するチャイナ・トレーディング・デスクの創業者、スブラマニア・バット氏のコメントを紹介した。
記事によると、中国では昨年、多くの人がコストパフォーマンスのより高い観光地やSNSで宣伝されている新しい体験を求めたため、国内旅行が力強く回復した。1人当たり観光支出は低迷しているが、認定試験に合格するだけで済むツアーガイドは特に観光地で観光客からお金を稼ぐ手っ取り早い方法となっている。
ビザ免除がこれまでに38カ国に拡大されたことなどにより、外国人観光客もペースは遅いものの回復しつつある。外国人ツアーグループ、特に英語を話すツアーグループを率いると、国内旅行者をガイドするよりも収入が多くなるのが一般的で、外国語を専攻する大学生がツアーガイド資格試験を受けるケースが増えている。バット氏によると、ガイドの収入はピークシーズンには1日500~600元(約1万500~1万3600円)が一般的で、英語を話せるガイドは1日1000元(約2万1000円)ほど稼げるが、ドイツ語やイタリア語が堪能なガイドはもっと稼げる。
記事は「筆記試験と面接で構成されるこの試験は、高卒の資格を持つ人なら誰でも受験できるが、誰にでもできる仕事というわけではない。何十人もの旅行者を相手にしながら何時間も歩くのは体力的にきつい。顧客基盤を築くには中国の文化に対する知識と幅広い人脈が必要で、試験自体も難しい。中国メディアによると、合格率はわずか20~30%だ」とも伝えた。(翻訳・編集/柳川)
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