中国の伝統的な祝日である春節まであと1カ月余りとなり、全国各地の多くのレストランでは大みそか当日の個室の予約がすでに完売しています。

中国東部浙江省紹興市の老舗や人気レストランでは、多くのレストランの個室の予約はすでに満席でした。同市内にあるレストランの総経理によると、レストランの年夜飯（大みそかに食べる年越しの夕食）の予約はピークに達し、個室はすでに完売で、ホールもすでに50％が予約済みとのことです。

全体的に見ると、今年の年夜飯のセット価格は例年のほぼ横ばいで、一部の飲食店は春節期間により多くの客を呼び込もうと、料理価格を値下げしているところもあります。中国東部浙江省寧波市のある飲食店店長は、昨年に比べて価格を8～10％値下げしたため、今年の売り上げは良いと自信を示しました。

コストパフォーマンスのほか、個性化やセレモニー感も消費者らの注目のポイントとなっています。このため、各大手レストランも次々と豊富で革新的な年夜飯のメニューとイベントを打ち出しており、多くの地方の飲食業者は無形文化財の料理も立ち上げました。中国西部山西省太原市では、複数の飲食店がすでにオンライン上で複数のセットメニューを発売しており、好調な売り上げが続いているとのことです。

また、自宅で大みそかを家族団らんで過ごしたい消費者に便宜を図るため、多くの飲食企業が6～8人向けの「年越し料理ギフトボックス」や8～10人向けの「年夜飯テイクアウトギフトパッケージ」を発売しており、価格は398元（約8400円）から598元（約1万3000円）となっています。消費者は事前に予約するだけで、外に出なくても熱々の大みそかの年越し料理を食べることができます。

中国の飲食業界は目下、多元化、健康重視、スマート化の傾向を示しています。中国マクロ経済研究院経済研究所の呉薩副所長は、「低カロリー、低脂肪、低糖質の軽食料理など飲食業界の料理の品質とグレードがアップしていることに加え、最近では多くの『飲食+パフォーマンス』の形式も人気を集めている」と述べました。（提供/CRI）